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箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

みのお記念の森・整備前に!

2020-08-26 | *編集・秋/10月

みのお記念の森・整備前に!

 今日は久しぶりに東堂屋敷山(553.4m)に登りました。

 

杉林の中、間伐材と嵐による枯れ枝葉の落下により、山道が

分からなくなり、下りではとうとう目算で下ってきました。

しかし、イノシシのヌタ場が多く見られ、その辺で寝ている

イノシシを起こしてはまずいと、ヒヤヒヤものでした(笑)

 

丁度下りてきた所が「EXPO90みのお記念の森」の入り口前です。

正面に何やら案内板があり・・・

「・・・H21、12月~H22、2月までの3ケ月ほどの間、閉鎖・・・」との事。

私は台風による被害の緊急の整備事業だと思っていたら、

管理棟の前の表示板に・・・

 「オオクワガタの棲める森づくり」の為に「箕面体験学習の森・

 整備事業」でスギ、ヒノキの人工林を改め、かつて箕面に多く

 成育していた台場クヌギを中心にコナラ、エドヒガン、ヤマザクラ

 などの広葉樹を植樹して里山を再生させる・・・

 その為の整備作業と閉鎖・・・」 とのこと。

また、箕面市内の小学校、幼稚園などで育てているドングリの

苗木も、来年の春には植樹するとのこと。

より豊かな森に生まれ変わるのなら大賛成です。

 

数ヶ月、そんな工事で入れないとなると、今日はゆっくりと

この森で過ごそうと入っていきました。

今日はいつになく人が多くいます。

と言っても広大な森に点在しているだけなのに、いつも殆ど人が

いないだけに多く感じるのです。

 

後方で あっ! タカや! と叫んでいる人がいて、私も上空を

見上げると、羽根を広げたままのタカが上昇気流に乗って

すごいスピードで西の空へ飛んでいきました・・・

先日学んだばかりのタカ渡りなので、感慨深い思いです。

 

犬の散歩をされている家族連れが何組かいて、そんな犬好きの

人たちが、随所で犬談義をしているのが印象的です。

 

周辺には実のなる木が多くあり、野鳥が賑やかに飛び交って

います。

そんな時・・・

前方で二人のカメラマンが望遠レンズをつけて、何やら覗いて

います・・・

・  何がいるんですか?

  *  何もおりまへん! 待ってまんねん!

・  何をですか?

おじさんたちは面倒臭い顔をしながら・・・

  *  オオルリ・・・キビタキ!

・  そうですか! 家に帰って野鳥図鑑を見てみます。

  *  そんなら見せたげるわ! ちょっと待ってや!

 

一人のおじさんがカメラを操作して、前日に撮ったと言うキビタキ

の写真を見せてくれました。

・  わー 綺麗な鳥ですね!

  *  そうやろ! 黄色い羽根の綺麗な奴がオスで、その横が

     メスですわ!

・  オスのなんと優美なこと・・・

  *  野鳥はオスがメスをゲットせなあかんからな・・・

     ごっつ綺麗なんやわ!

 

しばしお二人の野鳥談義を楽しみました。

  *  待つのは寒うてな! しやけどそのかいあって ええ写真

     でっしゃろ!

ここには小さな池があり、そこへ水飲みや水遊びに野鳥がやって

くるので、その瞬間を狙うのだそうですよ

面白そうな趣味ですが魚釣りと同じで、ただ待つだけの事に

気の短い私にはとても向いてそうにありません・・・?(笑)

 

見せてもらったお礼を言うと、私は長谷山(568.2m)へ向いました。

途中で3人連れの外人さんに出会いました。

言葉は英語でなくロシア語? 

近くの豊中にロシア領事館があるので、時々森の中でそんな方々

とも出会うのですが・・・

箕面の森の道を聞かれても、大体の事はご案内できても

それを伝える言語となると、全くダメですからね(笑)

 

すると振り向きざまに・・・

  *  こんにちわ!

と流暢な日本語で挨拶されてホッとしました(笑)

  *  ハチはこっちでいいのですか?

・  鉢伏山はこの左の道を真っ直ぐでいいですよ!(北の方角)

ハチと略して言われた言葉にクスン!と笑いながら、私は右の

南方への道に入りました。

 

ハチと言えば、先日見たリチャードギア主演の映画「HACHI」には

涙してしまった事を思い出しました(笑)

 

尾根から西の下を覗くと、先ほどカメラを構えていた池が眼下に

見え、数羽の鳥が飛び交って見えます・・・

あのお二人は、今頃カメラを覗きながら、至福のひと時を過ごして

いるに違いありません・・・

いいシャッターチャンスがありますように!

 

 

長谷山頂を経て、少し先の開けたところにある二連の高圧鉄塔下に

着きました。

東の空を見上げると、そこには真っ青な空に、真っ白い大きなワタ雲

が、ぽっかりと浮かんでいるではありませんか・・・

その雄大な景色と、何ともホンワカとした光景に、思わず見とれて

しまいました。

 

振り向いて西の空を見ると、朝方に登った東堂屋敷山が見え、

その山頂に建つ二連の高圧鉄塔に向って、頭上の電線が伸びて

います・・・

いったん谷間に下がり、そこからまた山頂に向って弓なりに上がり

つながっています・・・

この山中を、この長い距離を、どうやって一本でつなげられるので

しょうか?

電気を送るための設備とその作業を、こうして現地で見上げると

頭が下がる思いです。

 

その上空、はるかかなたを一本の飛行機雲が、真っ直ぐに西に

向って伸びています・・・

そしてその先端は動いています・・・

あの先の中には人間が乗っているのか?

すごい事だな・・・!

森の中から人智の極みを垣間見る思いでした。

 

西に傾きかけた太陽と真っ青な空、白い雲・・・

いいな~

尾根のススキが、白い穂を垂れ下げながら秋風になびいています。

私はそこから近道なので、西の斜面を下りる事にしました・・・

 

しかし、すぐに しまった! 戻ればよかった! と、後悔です。

一歩足を下ろすと小岩がバラバラと谷間に落ちていきます。

枯れ木や枝葉が散乱していて足を取られると大変です。

細い急斜面をやっと下りてきた頃には、もう冷や汗とともに汗だくで

した(笑)

もうこのルートは真っ平ごめんで×ですね。

 

自然7号ルートを南下すると、東斜面から大小の岩が道に転げ

落ちていて、歩くたびに小さな小岩がボロボロと落ちたりするので

慎重にゆっくりと歩きました。

ここも今回、閉鎖して整備するようなので納得です。

 

私が箕面川ダム湖のほうずき谷橋から、湖上の秋空と雲を眺めて

いると・・・

後方から、あの三人の外人さんたちが挨拶しながら通って行きま

した・・・ あれ!?

あの時の南北に分かれた状況から、この時間に、この場所で出会う

はずがないのにな・・・?

とても不思議でした(笑)

 

帰路もあれこれと外人さんのルートを想像してみたが分からない・・・

結局、足の長さの違いかも? で、それ以上は考えるのをやめ

ました(笑)

 

12月から数ヶ月閉鎖されるEXPO90みのお記念の森が、どんな風に

整備され再生するのか、今から楽しみです。

 09-10-12(完)

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