箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

森の釣りキチ!

2020-08-26 | *編集・秋/10月

森の釣りキチ!

 自然3号路の前で、後方から急に声をかけられました・・・

 

    *  おじさん!  釣りできるとこってどこ?

 

振り向くと、三人の中学生位の若者達が小さな手提げを下げ、

みんなそれなりの釣具を持って立っています。

私は近くの湖(箕面川ダム湖)への行く道を教えてあげました。

若者達は嬉しそうに・・・

 

    *  おじさん ありがとう!

 

と、走りながら上って行きました。

何かに夢中になれる若者達の目は、生き生きとして輝やき、

見ていても頼もしいものです。

 

釣りをしたことがないので、あのただ待つだけの忍耐力には

到底気の短い私などはダメだろうな・・・!?

と、諦めているのですが・・・(笑)

 

 

 

夕方近く、箕面林道から かおり橋を経て、府道沿いの

専用歩道を南下すると、まもなく箕面川の流れが徐々に

貯まり、眼下にダム湖が見えてきます。

 

黄葉しかけたアカシデ、朱色の枝先に黒い実をつけた

クマノミズキ、実をつけたアカメガワシなどが群生して見えます。

常緑の照葉樹林葉が太陽に反射して、宝石のように輝いて

見えます。

 

緑色した湖水が秋風に波打つと、キラキラキラと輝く小波が

眩しいぐらいです。

しばらく見とれていると、湖岸で波紋が二つ広がっています・・・

あれ?  あれは何だろうか?

 

早速、双眼鏡で覗いてみると、二羽のカモのようです。

くちばしが黒く、先が鮮やかな黄色なので、カルガモの

ようですが・・・?

もう子育てが終わって、今は二羽で過ごしているのだろうか?

それとも新婚の二羽なのだろうか?

水中に藻が沢山あるようで、パクパクと忙しくついばんでいます。

 

その先を見ると、ポッカリと浮かび、たまに動くものが・・・?

よく見ると、大きな亀のようです!

時々、短い足を動かしているものの、ノンビリしたものです。

カメには、遅い、ゆっくり、短い足と、私と共通する部分があり、

近親感を覚えるのですが・・・(笑)

 

箕面トンネル横を廻り込むようにして湖周路を進むと、

湖下のほうから風に乗って、賑やかな声が聞えてくる・・・

乗り出してふっと前方の湖岸を見ると、釣り人のようです。

私は双眼鏡で覗いてみると・・・

 

なんと!  

朝方の若者3人組ではありませんか・・・

あれからずっとここで釣りをしていたのかな!?

どうやら二人の糸が絡まったようで、三人してあれこれと

騒いでいたようです。

それにしてもあんな所まで、道もないのにどうやって下りて

いったのだろうか?

 

 

湖水のさざなみに反射していた太陽の輝きが、動いている?

あれ!

再び双眼鏡で見ると、大きな魚の尾びれのようです。

どうやらこの湖には面白そうな魚がいそうです?

 

 

湖周路を湖北までやってくると、石組み斜面の湖岸下で

青年四人が、大きなゴムボート2台を湖面に下ろしている所

でした。

これはまた本格的な装備です。

 

一人でノンビリと糸を垂れているオジサンが、随所に三人ほど

見られます・・・

休日のせいか?  いつになく多い太公望たちです。

 

上の車道には、そんな方々の車が 「駐車禁止」 表示前に、

7台ほど止っていました。

そして、その前には・・・

「・・・ダム湖での釣りは危険なので禁止です・・・」 旨の

警告看板が随所に見られ、何とも複雑な気持ちになりました。

 

野暮な事を言うつもりはありませんが・・・

大人の真似から入る遊び事に、あの若者たちが悪影響され

ませんように・・・

 

 

湖を囲むように見える箕面の山々・・・

その上空は真っ青な空・・・ 真っ白い雲・・・

穏やかな秋空と、釣り人のコントラストが印象的な一日でした。

 09-10-17

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