森での出会い!
今朝は家を出るのが遅くなったので、車で山へ向かいました。
箕面ドライブウエイに入ると、山裾にコバノミツバツツジが
美しく花を咲かせています。
山桜も随所に咲き見られ、芽吹きの季節と共に、山も少しづつ
新緑が広がってきています。
道路沿いに一匹の老猿を見かけました。
群れの中で悠々自適に周りを囲まれ、ノンビリ毛つくろいを
されている老猿も見かけるものの・・・
こうして観光客にエサをねだる老いた一匹猿をみると
身につまされる思いがします。
箕面ビジターセンター駐車場は、季節柄すでに満車止めだった
ので、予定を変更してEXPO’90みのおの森へ向いました。
広い駐車場には4~5台の車だけで、人影は見当りません。
車を降りると、さっそくウグイスが美声を響かせ迎えてくれました。
紅色の八重桜に似たサトザクラが満開です。
青い空、白い雲と桜の紅色が対比して、更に美しく栄えています。
周辺を皆伐された展望塔は、遠くからでもよく見えるようになり
ました。
黄色したサンシュユ、レンギョウが咲いています。
「花の谷」へ入ろうとしたら、門扉が新たに作られていて
閉まっています。
そこへ管理事務所の係員が通りかかったので聞いてみると・・・
伐採した後に植林をしていて、その新芽を鹿に食べられない
ように防止柵、網などで囲っている・・・
門扉は開閉して、人は自由に入ってください・・・との事。
周辺を歩くと今、大島桜が満開です。
花と葉が同時に開き白い花はやや大きめ、葉は香りがよく、
あの桜餅を包むのに利用されているのが分かります。
横では白いコブシが散りかけ、ハクモクレンが蕾、満開、散り染め
と、木により違うものの各々栄華を放っています。
先ほどの係員の方によると、今年は天候不順のせいか?
咲き方がおかしいような事を言われていました。
それに多くの樹木の幹には引っかき傷があり、樹皮を剥がされて
いて、ここにも鹿害の様子が垣間見られます。
森の中の小さな池の横で、一人のカメラマンの方に出会いました。
オオルリがいるとの事・・・
大型の望遠レンズをつけたカメラを、池にやってくる野鳥に向けて
魅入っている様子です。
私も後方から静かに双眼鏡で覗いてみました。
名前は分からないものの、何羽もが次々とやってきては
水を飲んだり、水浴び、水遊びをしたりして、
定めし野鳥の井戸端会議の様相です。
後で聞くとキビタキ、コサメビタキ、クロツグミ、コマドリ、ヤブサメ、
メジロ、ヒヨドリ・・・いろんな野鳥がやってくるそうです。
話はあのハゲ状態になった展望塔周辺のこと・・・
いくらなんでもあそこまで皆伐しなくても・・・
野鳥がかわいそうだ! と。
しかも周辺の防策ネットの野暮ったい事・・・
・ 事情は分かるけど、囲うよりは目の粗いグレージング
(道路側溝上の粗めの蓋)を置くだけで、脚をとられる四足は
入ってくるのを嫌うし、脚の大きな人間はその上を歩けるし、
見栄えもいいし、何度も転用もできるし・・・
・ 更には観光重視と言いながら、滝道の無粋な電信柱をなぜに
地中化してすっきりできないのか?
・ 滝上の大日駐車場から箕面ビジターセンターまでの約1kmを
車椅子でも通れるような専用歩道を、箕面川にせり出して
作れないものか?
・ ケイタイの繋がらない箕面の山の中で、せめて
ビジターセンターに公衆電話を置いて欲しいものだ・・・とか。
自分の意見も含めて、すっかりと意気投合して話してしまい
ました。
お互いに風呂屋でんな! と言われ、何のことかと思って
いたら、言う(湯う)ばっかりでつかりっきりで動かんからや・・・と
解説されて大笑いでした。
確かに行動しなければただのグチに過ぎません。
鉢伏山へ向う途中・・・
偶然にも満開の山桜の老木と出会いました。
大きな花枝を東西南北に大きく広げ、長い樹齢を刻む
苔むす大木に圧倒されてしまいました。
何年もこの道を歩いているのに気がつきませんでした。
しかし昨春、この山道を沢山の花びらが埋めていたことを思い出し
、やっとその桜の木と出会えた気持ちで嬉しくなりました。
一人見上げ、そのすごい迫力に感動し、感嘆の言葉と共に
自然の威容をじっくりと味わいました。
いつも思うことは一期一会・・・
茶道の精神にも似て、その時々の自然との出会いもまた
私には大切な人生の1ページとなっています。
いい季節です。