箕面の森の小さなできごと&四季の風景 *みのおハイキングガイド 

明治の森・箕面国定公園の散策日誌から
みのおの山々を歩き始めて三千余回、季節の小さな風景を綴ってます 頑爺<肇&K>

山麓の移ろい!

2020-08-26 | *編集・秋/10月

山麓の移ろい!

 曇天の箕面・桜井の街から 桜、桜ヶ丘を通り、

山麓の新稲(にいな)に着くと・・・

一面に広がる稲田がまさに黄金色に輝き、刈り入れを待って

いる様相です。

 

先々週、高山でもう刈り入れを終えたりしていているのを

見ていたので、これからと言うのは意外でした。

 

  実るほど頭を垂れる稲穂かな・・・

そんな教訓を与えてくれるような姿を見とれていて、

ふっと見上げると、前方あちこちに現代風案山子が立って

いて、思わずそのモダンカカシに噴出してしまいました。

時代は変わるものです・・・(笑)

 

あぜ道には真っ赤なヒガンバナが咲き、珍しくノゲイトウが

咲いています。

土手には野菊のヨメナ、紫色したアキノタムラソウ、

カリガネソウ、ツリガネニンジン、ツユクサなど、

紅色のマルバルコウ、ミズヒキ、オオケタデ、

黄色のアキノキリンソウやセイタカアワダチソウ、

アキノノゲシなど等、秋の野草が花を咲かせています。

子猫が喜んでじゃれるエノコログサが群生し、一つ手にとって

みると、子犬の尾っぽのようで可愛い手触りです。

 

再び実れる稲田を見ると、頭上をスズメや野鳥が嬉しそうに

飛び交っています。

それを防ごうと稲田に網をかぶせている所、キラキラ輝く

テープを張っている所、カカシを随所に立て電子策を

設けているところ、何もしないところ・・・まちまちです。

 

以前、農家のご夫婦とここで話をしていると・・・

丁度 ものすごいスズメの大群が稲田の上空を舞っていて・・・

 

  *  もう諦めですわ!

     私ら神経使ってもう心身ともにすっかり参りました。

     だからもうスズメの分も半分耕作しているつもりで

     割り切ってやってます・・・

 

と笑っておられたが、そう言っていたあのご夫婦の稲田には

逆にスズメを一羽も侵入させないぞ! と思わせるような

しっかりとした網で全体を覆っていました。(笑)

方針転換で、逆にスズメに対して挑戦状を出したのかも

しれません?

昔からスズメと農家の攻防は、現代も変わらないようですね。

 

大きなクスノキやユーカリの木が伐採されたり、

小さな森が皆伐されて畑になったりして、

この山里も少し寂しくなりました。

 

その先の千里中央駅前には50階建てのマンションが完成し

、その西北方遠望には大阪都心の高層ビル群が林立して

いるのが見えます。

ここはまさに大都会近郊の別天地!

貴重な自然空間といえます。

 

山麓沿いの牛舎に立ち寄ってみると・・・

今日は1頭の牛もいない・・・?

どこへ行ったのかな?

あの牛の鳴き声が、なんともいえないのどかな雰囲気を

かもし出していたのに残念です。

 

ふっと牛舎の裏をみると・・・

頭いっぱいにネットをかぶった人が一人、何か作業を

しています・・・

 ひょっとして~?

 

よく見るとミツバチの箱が沢山あり、その中から蜜の詰まった

ネット枠2枚を取り出しています・・・

おじさんと顔が合い会釈をしたものの、頭すっぽりのネットを

かぶっていて顔が見えないのに、なぜか体は得意そうな

ポーズをしていました。

 

牛の代わりにハチミツか?

 

道を挟んで前の畑いっぱいにコスモスが満開に花を咲かせ

小雨交じりの秋風に大きく揺れています。

箕面山麓の花々から採集した蜂蜜を、一度は味わって

みたいものです。

 

そんな思いでいると雨がいよいよ本降りになってきました。

 

また一雨ごとの季節の移ろいを感じる季節になってきた

ようです。

 ’10-10-3  (曇り・雨)

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