初めて見る大瀧!
今朝は雨も上がり、梅雨の合間に森の中を少し歩くつもりで
出かけました。
しかし、教学の森・小川口で谷川の水量を見ると予想外に多く、
この数日の大量の雨が影響している様子に、無理せずに
予定変更です。
箕面駅前まで歩き、瀧道とその周辺を散策する事にしました。
駅前には大きな七夕の飾り・短冊が二束飾られ、
沢山の願い事の札が下がっています。
ツバメの巣が何ヶ所かあるものの、もう既に巣立ったのか?
空き巣? もいくつかあるようですよ。
瀧道に入り「一の橋」から見る箕面渓流は、やはりかなりの
水量です。
川辺には、雪の舌に見立てたユキノシタが、白い可憐な花を
咲かせています。
アジサイの花がきれいに咲いている昆虫館から、前の箕面川を
見ると、岩場にぶつかりながら激しい水しぶきをあげて川が
流れています。
そう言えば、この貯まりにいつもいる沢山のカワムツ、オイカワ、
アマゴなどのあの魚たちはどうしているのだろうか?
みんな流されたのか?
それとも岩場の下や川底に潜んでいるのだろうか?
そんな事を考えながら瀧安寺を歩き、山本珈琲館前から
天狗道を上がって行くと、深い緑の山裾からチェーンソウの
響きが・・・
あれ?
近づくと「箕面山管理事務所」のベストを着た方々が、ロープで
囲っています。
・ 通行止めですか?
* もういいですよ! 倒木を切っていたところです。
これだけなのでどうぞ!
あちこちで倒木があるかもしれないので気をつけて!
・ ご苦労さまです。
やがて姫岩から地獄谷方面へ上がり、風呂ヶ谷の方へ左折して
上がって行くと、中千本あたりで二人連れの女性ハイカーから
声をかけられました。
* にいちゃん! この先とおれまっか?
(この年でにいちゃんと呼ばれるのも嬉し恥ずかしですが・・・)
・ 作業してましたが、大丈夫との事ですよ。
* ほんま! 今日はアチコチ駄目でんねん!
さっきな! 落合谷から登ろうおもたらな、倒木や落石や
ゆうてあきまへんねん。
そんで別の道いこうおもたらな、そこもダメやねんな。
しゃあないな~
しかしな、今日の瀧はすごかったで! なあ~
ほんま久しぶりにあんなごっついの見たわ・・・
ナイアガラの滝みたいやったな~
アメ一つあげまっさ!
おおきに!
ほんな気いつけてな! ハイさいなら!
私はアメ玉一つを手に、オバタリアンパワーに圧倒されて
いました。(笑)
大瀧に近づくと、いつになく地響きのようなドドドドドド・・・と
大きな響きが聞えます。
茶店を過ぎると、目の前にいつにない光景が広がっています。
すごい!
先ほどのオバサンの表現そのまま・・・すごい迫力です。
改めて滝見橋から見上げるものの、すごい爆風と水しぶきで
じっと留まっておれないぐらいです。
今までにもう100数十回以上、ここから滝を見上げてきたものの、
こんなに滝幅いっぱいに大爆音で豪快に流れ落ちる
箕面大瀧の壮観は初めてです。
昨夏のこと・・・
ここで一休みをしていると後方で・・・
* これが大瀧か? 小滝やな! チョロ滝とちゃうか?
確かにこの日は子馬の尻尾ぐらいの水量しかなく、遠方から
来られた方には気の毒なぐらいの滝の流れでした。
それだけに今日のこの壮観さこそ、昔の織田信長、松尾芭蕉、
伊能忠敬、頼山陽、野口英雄、夏目漱石らが見た大瀧の姿で
あったろう・・・と一人頷いていました。(笑)
若い外人さん二人が興奮気味に写真を取り合っていて、
近くの人に二人で撮ってくれるように頼んでいます。
しかし、余りの爆風にレンズが水滴で撮れないとゼスチャー
していても、構わないからシャッターを押してくれと言っている
ようです。
見ていると三人とも見てる間に服はボトボトです。
そんな滝爆音としぶきの喧騒の中で、静寂な空間を見つけました。
アオサギです。
滝前の岩場の上で、まるで置物のように立ったまま、じっと前の
水面を眺め狩りをしています。
そのアオサギの孤高の姿、ビクとも動かない静の世界と
目の前の激しい動の世界との対比、構図が面白く、
私も水しぶきの中を必死にシャッターを切りました。
瞬く間に全身ビッショリです。
まさに ”水も滴るいい男!” になってしまいましたよ。(笑)
ハックション!
’10-6-27 (曇り)