民進党は9月1日、東京都内で臨時党大会を開き、新代表に前原氏を選出した。しかし、そのわずか1か月後、民進党は瓦解した。瓦解の原因は、安倍首相の突然解散が切っ掛けであったかも知れないが、起こるべくして起きた現象と思う。
安倍首相は、森友・加計学園の隠ぺいを狙い、民進党の混乱に乗じて解散を決断した。小池都知事はこの状勢に乗り遅れまいと若狭議員の立ち上げた日本ファーストの会をリセットし、希望の党を立ち上げ自ら党首となった。前原代表は、小池人気にあやかり ”名を捨て実を取る”と宣言し、民進党全員が希望の党に合流すること目論んだ。
小池氏も当初、民進党を取り込み、自身も都知事を辞任して国会議員に立候補すれば圧倒的多数で勝利し、初の女性首相になれると思ったに違いない。そこで首相になった場合をはたと想像したのであろう。民進党には憲法改定賛成論者から、反対論者まで様々である。直ぐに政権運営が行き詰まると気が付いたのであろう。そこで民進党全員が合流するとの前原代表との口約束を覆し、仕分けを始めたに違いないと勝手に想像する。
小池党首は、安倍首相が今年7月に決めた安全保障関連法案(安保法案)に賛成である。一方民進党はこれに反対した。仕分けの判断材料の一つはこの安保法案への是非である。民進党の議員は党議拘束があったとは言え、反対した筈である。恐らく、真意は賛成であったと自己弁解し、希望の党に参加させてもらったのであろう。
本心は、安保法制に反対・賛成に関係無く、国会議員に選出されたい一心であろう。いくら党議拘束があったとは言え、一度は公に反対した身だ。”武士に二言は無い”の精神は何処に行ったのか。一度カラスが白いと口にしたならば、死んでも白いと言い続ける位の気概が欲しい。民進党の多くの議員がこうも風向きに敏感だとは真に情けない。
民進党議員に拘わらず、自民党議員の多くも同じであろう。森友・加計学園問題で、安倍首相は国会で丁寧に説明してきたと胸を張ったが、国民の大半は納得していない。自民党員の多くも納得していないのであろうが、声に出す者はほとんどいない。官邸が怖くて何も言えないのだ。官邸から睨まれれば、選挙の際公認も得られないからだ。国会議員は国民の代表と言われながら代表の役目を果たしていない。
これで民進党は、希望の党、立憲民主党および無所属に分かれて総選挙に臨むことになった。前原代表は無所属で立候補し、地元の人気で当選するだろう。希望の党の小池代表は、政権選択の選挙と言いながら、立候補しなかった。
最近のマスコミによる世論調査では、希望の党が失速しているお蔭で、自民党が圧倒的に強いとのことだ。小池氏はこの状態を予感し立候補しなかったのであろう。また、立候補しなかったことがじり貧状態を加速させている。小池氏は女王バチとの週刊誌の見出しもある。女王バチは実務に口を出さずに、働きバチの担ぐお神輿の上に乗っておればよかった。
選挙で当選したいが為に、希望の党へ移籍した民進党議員は、この状況を歯ぎしりして悔やんでいることだろう。当選すれば名誉挽回の機会があるかも知れないが、落選でもしたら政治生命は断たれる。前原氏の責任は大きい。
当初前原氏は民進党全員が希望の党へ合流し、希望の党の過半数を制すれば、小池氏に代わり希望の党の党首にもなれるとの野望があったかも知れないが、それであるならば、読みの浅ささが非難されるべきだ。小池氏は民進党を吸収・合併したと思っている。社長はあくまでも小池氏だ。
読みの浅ささでは前原氏には前科がある。偽メール問題では、すっかり踊らされ、貴重な人材を失った。八ッ場ダム問題では、華々しく中止を訴えたが現在では何事もなかったかのように工事は進んでいる。今回は小池氏の掌の上で踊っている感もする。2017.10.18(犬賀 大好-382)
安倍首相は、森友・加計学園の隠ぺいを狙い、民進党の混乱に乗じて解散を決断した。小池都知事はこの状勢に乗り遅れまいと若狭議員の立ち上げた日本ファーストの会をリセットし、希望の党を立ち上げ自ら党首となった。前原代表は、小池人気にあやかり ”名を捨て実を取る”と宣言し、民進党全員が希望の党に合流すること目論んだ。
小池氏も当初、民進党を取り込み、自身も都知事を辞任して国会議員に立候補すれば圧倒的多数で勝利し、初の女性首相になれると思ったに違いない。そこで首相になった場合をはたと想像したのであろう。民進党には憲法改定賛成論者から、反対論者まで様々である。直ぐに政権運営が行き詰まると気が付いたのであろう。そこで民進党全員が合流するとの前原代表との口約束を覆し、仕分けを始めたに違いないと勝手に想像する。
小池党首は、安倍首相が今年7月に決めた安全保障関連法案(安保法案)に賛成である。一方民進党はこれに反対した。仕分けの判断材料の一つはこの安保法案への是非である。民進党の議員は党議拘束があったとは言え、反対した筈である。恐らく、真意は賛成であったと自己弁解し、希望の党に参加させてもらったのであろう。
本心は、安保法制に反対・賛成に関係無く、国会議員に選出されたい一心であろう。いくら党議拘束があったとは言え、一度は公に反対した身だ。”武士に二言は無い”の精神は何処に行ったのか。一度カラスが白いと口にしたならば、死んでも白いと言い続ける位の気概が欲しい。民進党の多くの議員がこうも風向きに敏感だとは真に情けない。
民進党議員に拘わらず、自民党議員の多くも同じであろう。森友・加計学園問題で、安倍首相は国会で丁寧に説明してきたと胸を張ったが、国民の大半は納得していない。自民党員の多くも納得していないのであろうが、声に出す者はほとんどいない。官邸が怖くて何も言えないのだ。官邸から睨まれれば、選挙の際公認も得られないからだ。国会議員は国民の代表と言われながら代表の役目を果たしていない。
これで民進党は、希望の党、立憲民主党および無所属に分かれて総選挙に臨むことになった。前原代表は無所属で立候補し、地元の人気で当選するだろう。希望の党の小池代表は、政権選択の選挙と言いながら、立候補しなかった。
最近のマスコミによる世論調査では、希望の党が失速しているお蔭で、自民党が圧倒的に強いとのことだ。小池氏はこの状態を予感し立候補しなかったのであろう。また、立候補しなかったことがじり貧状態を加速させている。小池氏は女王バチとの週刊誌の見出しもある。女王バチは実務に口を出さずに、働きバチの担ぐお神輿の上に乗っておればよかった。
選挙で当選したいが為に、希望の党へ移籍した民進党議員は、この状況を歯ぎしりして悔やんでいることだろう。当選すれば名誉挽回の機会があるかも知れないが、落選でもしたら政治生命は断たれる。前原氏の責任は大きい。
当初前原氏は民進党全員が希望の党へ合流し、希望の党の過半数を制すれば、小池氏に代わり希望の党の党首にもなれるとの野望があったかも知れないが、それであるならば、読みの浅ささが非難されるべきだ。小池氏は民進党を吸収・合併したと思っている。社長はあくまでも小池氏だ。
読みの浅ささでは前原氏には前科がある。偽メール問題では、すっかり踊らされ、貴重な人材を失った。八ッ場ダム問題では、華々しく中止を訴えたが現在では何事もなかったかのように工事は進んでいる。今回は小池氏の掌の上で踊っている感もする。2017.10.18(犬賀 大好-382)