日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

スポーツ選手が移民政策を促進する!

2018年07月25日 09時17分44秒 | 日々雑感
 先日、大相撲の名古屋場所で優勝した御嶽海の母親はフィリッピン人だそうだ。最近、スポーツの世界において、両親の内どちらかを外国人とする二世選手、いわゆるハーフ選手の活躍が目に付くようになった。

 テニスの大坂なおみ選手や100m競走におけるサニブラウン・ハキームやケンブリッジ飛鳥選手等、枚挙にいとまない。国際化が進み、国際結婚は珍しくなくなった。柔道、サッカー、ラグビー、バスケットボールにバレーボール、ハンドボールなど、各日本代表の候補にハーフの選手が1人や2人はいる。世代が若くなればなるほど、その割合は高くなるそうだ。

 恵まれた体躯、反射神経、瞬発力等、日本人の常識を打ち破るプレーは、日本のみか世界を驚かせるに十分であり、彼らによる東京五輪でのメダル大量獲得も期待される。

 ハーフ選手におけるように、異人種の血が混ざるメリットは統計的にも証明されつつあるそうだ。スポーツ遺伝子に詳しい順天堂大学准教授の福典之氏によると、アメリカのスプリンターの遺伝子を解析した結果、最もいい成績を出していたのは父方がアフリカ系、母方が非アフリカ系という混血だったそうだ。つまり瞬発系運動能力については混血という要素が与える影響は少なくないと考えられるとのことだ。

 さて、世界を熱狂させたサッカーワールドカップが終了した。優勝したフランス代表メンバー23人中、19人が移民か移民の子供だったそうだ。移民と混血は別物であるが、元々フランスは植民地が多かった歴史があり、移民の中でも混血の割合は多いと想像される。

 しかし一方、移民と言う特殊環境が優秀な選手を生んでいるのかも知れない。概して移民は自国での生活に困窮し他国へ移ってきた人々であろうので、異人種の中で一段の努力が要求され、そこでのハングリー精神が才能を開かせるのかも知れない。

 日本では移民政策はとられていないが、法務省がまとめた2017年末の在留外国人数は256万人だそうだ。1年前に比べ約18万人も増加したそうだ。厚生労働省に事業所が届け出た外国人労働者は約128万人で、これも過去最多を更新している。

 在留外国人が増えれば、当然日本人との結婚も増え、ハーフとなる子供も増えるであろう。先述のようにスポーツ選手にハーフが目立っているが、ハーフであれば活躍できると結論づけるのは早計である。もっと幅広い統計的な調査が必要だろう。

 しかし、人権に絡む問題であるので、軽率に統計を取る訳にもいかないだろうし、まして実験するなど問題外である。しかし、最近の遺伝子解析の発展は目覚ましい。これにより混血による何かしらのメリットが見出されれば、積極的に応用しようとする人間も出てくるはずだ。

 日ごろファッションモデルや芸能人にハーフが多いと感じていたが、しかし、スポーツ系に比べ、感性に関わる要素が多いので、混血による特殊な才能と言うより、単なる物珍しさかも知れない。

 ファッションに限らず、どこかの分野において、科学的に混血が有利となることが証明されれば、世界的な婚活サイトが盛んになり、また移民政策にも影響するかも知れない。移民政策は、言語、文化や習慣の違いが関係するため、日本では二の足が踏まれている。それらの違いを乗り越えるメリットが見いだされれば、積極的な移民政策が取られるかも知れない。
2018.07.25(犬賀 大好-462)