日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

LGBTに対する社会学的な勝手な考察

2018年10月24日 09時37分25秒 | 日々雑感
 人間の性は受精直後に決まり、男女の体形は胎児におけるホルモンによって決まるとのことだ。しからば心はいつ、どうやって決まるのであろうか。

 サイモン・ルベイという科学者は、遺伝子、ホルモン、ストレス、脳、認知心理学、行動学的心理学、精神分析など、性的指向を扱う科学理論を網羅的に取り上げ、その中で非遺伝性の要因すなわち生後の環境要因(胎内でのストレス、養育に関する親の態度、幼少期の条件付けのパターン、幼少的の性的体験など)について考察したが、はっきりとはわかっていないと結論づけた。

 しかしLGBTとなるからには何処かに原因があるはずである。直接LGBTには関係しないが、性に関する社会学的な興味深い話がある。深いところで繋がっているかも知れない。

 動物の世界では通常オスは、メスをめぐって争い、好戦的な存在である。そこで社会的な動物のコミュニティでは、過度にオスらしいオスは協調を乱す存在として嫌われる傾向がある。

 このため社会的な動物であるヒトのオスは、他の個体と協調しなければならず、更に育児行動などに積極的に参加するなど、メス化するのだそうだ。

 実際に、チンパンジーの群れに同性愛の個体を入れたところ、群れの協調性が増したという研究報告もあるそうだ。

 男女共同参画社会が叫ばれる昨今、オスらしい男性は必要とされなくなっている。LGBTとなる原因は明確ではないが、将来これも原因となるかも知れない。

 また、争いの無い平和な世の中では男性の精子の数が減少しかつ活動が不活発になる傾向にあるそうだ。2018年2月のNHKクローズアップ現代によると、去年、欧米男性の精子の濃度が40年で半減したという衝撃の調査結果が発表されたそうだ。

 先述のオスのメス化は外観的な行動上の話であるが、それが肉体的にも現れたのであろうか。日本人も対岸の火事ではないとのことだ。

 最新研究でも、ある年齢を境に、受精卵の細胞分裂を促す力がない精子が急増する可能性があるというのだ。WHOによると、不妊の原因は、半数が男性側にあるという。精子の数の減少もさることながら、精子自体に元気が無いのだ。

 昔から、貧乏人の子沢山の言葉がある。これは、種の保存の原則から、貧乏で食事も十分に摂れず生存が脅かされると精子の活動が活発になり、妊娠しやすくなるとの説である。

 出生率が1位の沖縄の県民所得は最下位で失業率は最高であり、そして、出生率最低の東京は一人当たり県民所得が最高だそうだ。所得と貧乏は強い相関関係があるだろうから、先の説は尤もであると言うのは、言い過ぎであろうか。

 精子減少の主原因は、睡眠不足だそうだ。寝る時間が一定でない、深く眠れない日が続くとこの原因になると言う。最新の研究でも、睡眠時間が6時間半未満だと、7時間以上の人より、精子の数が2割も少ないと報告されている。貧乏人は他にすることが無いから寝てばかりいると言うことかも知れない。

 現代社会では、睡眠不足は働き盛りの男性ばかりでなく、塾やゲームに熱中する児童にまで広がっており、精子不足予備軍は確実に増えている。

 オスのメス化と男性の精子不足は直接関係ないように見える。精子不足は睡眠不足が主原因であるかも知れないが、メス化による性欲不足、強いては精子不足にも関係ありそうな気がする。

 ダーウィンは、”体の大きな、強い動物が生き残ったのではない。環境に適応した動物が生き残ったのだ”と主張した。この言葉の意味するところは、時代や環境の変化に対応していくことが生存の条件であるとのことだ。

 男女協調社会、平和な世の中、睡眠不足、と現代の社会環境は、少子化の方向、更には一億総LGBT化の方向に向かっている。2018.10.24(犬賀 大好-488)

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