4月6日(月) いちじ
夜の間、少しの雨はあったようだが、まとまった雨にはならない。よく降りはするが、弱い雨で、天水頼みの田んぼは、水がたまらず、大変のようだ。合間を見て、ハウス内のトンネルを完成させ、道具や資材を片付ける。今日の作業は、これだけ。
健康診断書が必要なので、入所前に受けるようにということで、9時には、ショートステイ先に到着。前もって連絡しておいたので、荷物もまとめて、すぐに車に積める様に、しておいてくれてあった。かれこれ、何年くらいだろうか。ずっとショートステイをやってもらっていた。この一年数か月は、ほとんどずっと預かってもらっていた。その施設とも今日が最後だ。そんなことを、わかっているのかいないのか、母は、ありがとうございましたと、職員のお元気でという見送りに、笑顔で答えていた。
健康診断は、かかりつけの病院。一通りの検査があるので、たっぷり2時間はかかる。97歳の年寄に、こんな検査が必要なのだろうかと思いながら、採血、採尿、レントゲン、心電図等、検査室から検査室へと、車椅子を押して回る。会計は、時間がかかるので、後日でよいですよという、窓口事務員の計らいで、昼前には、ホームに到着。今日からが入所開始ということで、8名の入所だという。そのトップ組の一人の母は、4人部屋。荷物のチェックと引き渡しを済ませ、不足している荷物は、夕方届けることで、ひとまず帰宅。
購入しなくてはならないものは、午後から診察(病院は違う)のある連れ合いに依頼し、ハウス内作業をして、帰りを待つ。
夕方4時過ぎ、再びホームへと向かう。こんな時、近いということは、便利だと思う。荷物を渡して、帰りに、共有スペースのテレビ前のソファーに座る母に言葉をかける。と、私をさして、
「あんたが、なんでここにいるの」 「私がここにいるのも分からない」
「新しいホームで、過ごすんだよ」と、帰ってくる。
しばらくは、環境の変化で、落ち着かないかもしれないが、ショートステイ先と、それほどの違いはないだろうから、すぐになれるだろう。
とにかく、母にとっての、終の住まいが決まったことで、ほっと安心する。そんな意味で、今日はお祝い、入所祝いである。