畑のつぶやき

畑や田んぼの作物の生育や農作業の報告
農家の暮らしの日記
田畑を取り巻く自然の移ろいの描写
食、農への思い

アカシの家

2017-03-15 18:28:36 | 猫、犬

  

娘の作ってくれた、アカシの家。作ってもらってよかったのはアカシだけでない。これがなければ、アカシは、しばらくは、スキマネコとして、あちこちの隙間をねぐらとし、ほこりにまみれただろう。とにかく、私には馴れない。

 

こんな感じで、家の中から、不信感一杯の目で私を追い、、のぞき込むとさらに奥に引きこもる。

だけど、昨日の夜は、娘と別れたさみしさは、連れ合いにたっぷりとはらしたそうだ。連れ合いの腕を枕に休んだという。しかし、眠りはせずに、夜遊びをしまくり、夜泣きを続け、起きてきた連れ合いは、寝不足だ―、とこぼした。それはそうだ。昼間は、アカシの家の奥にこもり、ひたすら眠っていたのだ。

じじいが、酔っぱらって寝室に行ったから、さあ、これでアカシの世だと、一晩中、騒ぎまくったのだろう。連れ合いが、トイレに行く夜中、追ってきて、の鳴き声を聞いた。そうだ、声は大きい。前の、ナナやソラは、か細い声だったから、アカシの、硬い大きな声は、特に感じる。

まあ、おいおいと手なずけてゆこう。

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アカシ

2017-03-14 17:58:28 | 猫、犬

娘によると、保護した、三匹のネコは、あ、い、う、という名前で、我が家に連れてきたのは、唯一の雌猫で、あーちゃんだという。私は、我が家に来るネコには、雌猫を希望した。名前は、アカシにしたいと思っていたので、ぴったりだった。

そのアカシは、娘と一緒に寝ていた布団の中で、さよならした。ここに、置いてゆかれるとは思いもしなかったんだろうが、娘が、着替えて、バックを引きながら、さよなら言っても、いつもの夕方には帰ってくる別れぐらいに、思っていたのかもしれない。

布団から出てきたので、布団は片づけたという、連れ合いの座る座卓の下に、いたというが、私が明けるドアの音に驚いて、アカシの家にもぐりこんで、奥のほうに隠れてしまった。そして。それ以降、少なくとも私が部屋にいるときには、顔も見せずに、引きこもってしまっている。さっき、ようやく、出入り口の丸窓のそばに、顔を見せてくれている。

顔見世は、娘の移したスマホの写真で。(横になったままで、編集しても、縦にならない)

 

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スキマネコ

2017-03-12 17:15:12 | 猫、犬

明石からのネコは、まったく慣れてくれない。生い立ちを聞けば、かなりひどい経験をしているらしく、心的外傷後ストレス障害があるという。また、娘のところに来たのが、約8か月ほどで、それから、4か月というから、もう一歳という年齢、そして、新幹線を含めた長時間の移動。これだけ聞いて、すぐ慣れろというのが無理なこと。

家具と壁の隙間に隠れて、出てこない。猫は家に付くともいう。暮らしていたところと違うところに来たわけで、慣れるのに、時間もかかろう。我々がいるところでは、こんな風に隠れている時間が長い。

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明石から

2017-03-10 18:14:48 | 猫、犬

3月10日(金)  いちじ 

午前中は、昨日片付けで出た、大量の段ボール類を、資源ごみとして出せるように、たたんで、整理する。昼ころまでかかるような大作業だった。

午後は、ブロッコリー、カリフラワーなどの育苗播種。200トレイに2トレイ。

夕方、娘が来る。明石のネコも一緒だ。また今日から、家ネコ、ペットネコとの生活が始まる。もう一年2か月ほどだという。早く慣れてくれればよいが。顔合わせは、とりあえず済んだが、しばらくかかりそうだな。

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ロク

2017-01-25 17:57:09 | 猫、犬

1月7日、土曜日だった。奥さんが黒猫を連れてきた。ちゃんと検診も受け、ワクチンも打っているという。黒猫といっても、真っ黒の畔ではなく、毛の奥、生え際のほうは白っぽく、毛先のほうが黒い、柔らかいふさふさした体毛だ。薄墨色といったほうがぴったりのような子猫だ。目はクリッとしている。

連れ合いは早速、クロネコの「ロク」ちゃんだ。奥さんは、うちにもロクちゃんはいるよと、試供品のキャットフードや、ドックフードをお土産において、帰って行った。

ロクは、しばらくは、部屋の隅の家具の後ろや、本棚の奥へと入ろうとしていたが、都度、出してやり、しばらく抱いてやったりを、二人で、繰り返していると、すぐに慣れたようで、落ち着いた。が、それからが、しばらく大変だった。ものすごく元気、活発。部屋中を走り回ること。その速さと右に左へのターンのスピード。そのうちにぴょんと座卓の上に飛び上がる。座卓や、テーブルには乗っかる癖はつけられない。叱って下におろす。テーブルの椅子の上にもポンと飛び上がるや、右の椅子に、左の椅子へと、八艘飛び。まるで、忍者さながら。黒影。あっという間に、卓の上に、飛び上がるので、しばらくは、気を許せないねと話していた。

でも、トイレは一発だった。ひとしきり走り回っていたと思うと、ざっとトイレに飛び込む。遊びかと思ったらそうでない。しっかりしゃがみこんでいる。以後もちゃんとトイレに入る。けれど、出るときは大変。ちゃんと前足で砂をかけるまでは良いが、すごい勢いで飛び出るから、周りにネコ砂を散らばす。あああ、掃除が大変だと、連れ合いはため息。

すっかり慣れたロクは、その日から、連れ合いの布団にもぐりこんだという。

我が家の一因になった日のまだ一日目のロク

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黒猫

2017-01-24 17:24:28 | 猫、犬

明石のネコは、娘の都合で、つれてくるのは、2月頃になるという。まあ、しばらく待とうということで、新年を迎えた。

三が日が明けたころ、獣医さんの奥さんが、卵を買いに来る。

 「四か月ぐらいの子猫がいるんだけど、どう」

どんなネコ、

 「黒猫なんだけど、かわいいよ」

捨て猫を拾った人が、ネコ好きなおばあさんのところに連れて行ったのだけれど、もう高齢だからと、そのおばあさんが、獣医さんに飼い主を探してと、依頼してきたとのこと。

娘のところから、もらうことになったんだけどと話したが、連れ合いに、あんたの好きなように、まかすよというと、

じゃあ、飼おう! ということになった。

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明石のネコ

2017-01-22 17:10:10 | 猫、犬

Kさんたちとの鍋を囲んでの宴会の時。

ジュンペイがかっていた犬も、この夏に死んだということで、犬や猫を話題に話が弾む。いわゆるペットロスの話題も出たりした。そんな時に、

「猫が死んだことで、こんなに悲しく、ぐちゃぐちゃになるとは、思いもしなかった」と、ソラの死んだときの自分を見ることもできるようになっていた。

この暮から正月にかけて、娘は帰省できない、との連絡があった。捨て猫を拾って、飼ってしまったので、家を空けれないとのことだった。しかも三匹も。ネットで、何匹かをの貰い手を探しているが、見つからないとのことだった。

それじゃあ、そのうちの一匹を、我が家で引き取ろうかとの話になり、宴会のさなか、電話をする。どんなネコ科、写真を携帯に送ってもらい、みんなで、値踏みをしたり。

なんとなく、ソラの面影があるような顔だねとか、ひとしきりおりあがった。

そして、そう決まった。

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ネコのトイレ

2017-01-19 18:18:13 | 猫、犬

暮れも押しせまったその日。居間を掃除中の連れ合い。これもそろそろ片付けないとね。暮れには、Kさんたちも来るし。

ソラが死んでから、三か月がたっていた。お互い、なんとなく片付けられなかった、ネコのトイレである。最後の何日かは、トイレにもゆけなかったから、中のトイレの砂は、きれいなままだった。

ソラとの別れが、こんなにも悲しいものになるとは思いもしなかった。ソラが静かに息を引き取った時、ソラが火葬場の窯に吸い込まれた時、流しきったと思った涙。しばらくの間は、時折浮かび、目の前がぼんやりすることがあった。ふと一息するときとか、夜中に目が覚めた時、脳の動きがちょっと途切れた時。もうソラとは逢えないのだと。

毎日の暮らしの時々に、ソラの姿を求めることが多くなる。朝起きてくると、テラスの外にソラの姿を求める。車で出かけるときにも、帰ってくるときにも、テラスの片隅に小さく座っているソラの姿を。食事の時にも、ふと、ソラのことを話している。

こうして時が流れ、悲しみは、少しづつ薄まってゆく。けれど、何かにつけ、ソラがいない寂しさを感じるようになる。悲しみと寂しさは反比例するようだ。こうして三か月が過ぎて行っていたその日だった。

「えっ! 片付けるの」

「だってしょうがないでしょ、使わないもの。それともまた飼うの」

「飼おうか」

ということで、ネコのトイレは片づけないことに決まった。

 

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あまりにあっけなく。

2017-01-18 18:30:09 | 猫、犬

出荷作業を始めてすぐに、連れ合いの携帯に呼び出し音。二言三言話して通話を終え、「ナナが死んだって。すぐ行ってくる」

昨日(17日)朝から、入院していた獣医さんからの電話だった。15日から、急に具合が悪くなり、回復の兆しがなく、16日午後に、診察を受け、検査も受けたが、原因がはっきりせず、とりあえずは、抗生物質を打ち、栄養剤も打って、様子を見ることになっていた。しかし、その日も、一向、元気になるどころか、自力では、水も飲めないような状態になった。二人で、見ているに、最後のころのソラの症状と同じようだね。静かに横になっている。弱い呼吸。目は開けている。きれいな目だ。まったく苦しそうな表情はない。きれいなかわいい目を開けた顔で、ただただ動けず、横になっている。

17日朝、もしやと思うが、奇跡は起きない。朝、一番で、つれてゆくことにした。体温が下がっているし、原因もわからず、様子を見たいから、ということで、保温機に入れての入院ということになった。

それが昨日のことだった。そして、連れ合いが、ナナを車に乗せるとき、私は、さよならといっていた。

夕方、早めに作業を切り上げ、庭に穴を掘った。あまりに短く、あっけないナナの死。ソラの時に流し切った涙は、まだたまってはいなかった。

ナナと一緒に、まだ、居間に祭っていた、ソラの遺骨も埋葬した。合掌。

今日は、後ろ姿で

 

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別れの日

2016-10-03 17:50:41 | 猫、犬

2016年9月19日

二晩目の添い寝。ソラの小さな静かな呼吸に安心して、アルコールの力も借りて、眠りにつく。

目覚めたのは、日付が変わったばかりのころ。ソラに変わりはない。二本の前足は揃えて、体の少し前に。後ろ足もそろえて、揃えて、少し後ろに伸ばしている。尻尾は少し垂れ気味に後ろに伸びている。顔はタオルを低い枕に、眼を半分開いた状態で、きれいで優しい表情のまま静かに寝入っている。何か考え事をしているように。

常夜灯のほの明かりの下で、そんなソラの表情を見続ける。ソラが、我が家に来てからのいろいろのことを思い出し、その時々の空の面影が、今のソラにダブる。わかっているのに、元気になってと小さな声をかける。まれに、前足と後ろ足を小さく前後に動かすような動作を見せることもあった。テラスを歩いているのだろうか、庭を跳ね回っているのだろうか。

時々、うつらうつらとしながらも、朝まで、ソラと一緒にいた。連れ合いが起きてきて、連れ合いと変わり、朝の家事を始める。連れ合いが、声をかけるとちゃんと答えるよ、と声をかけてきた。夜の間も何となくそんな感じはあったが、はっきりしなかった。ソラのところに行く。

二人で声をかけると、確かに小さく声も出し、心持目も大きく開き、足も前後に動かす。しばらくして、ネコが背中を地面にこすりながら右左にごろごろする動きをするように、前足と後ろ足を上げるが、今のソラには、数センチぐらい上げるだけの力しか残っていなかった。そして、また静かな呼吸をするだけに戻ってしまった。

連れ合いは、朝の動物たちの世話に、私は、朝の家事に戻り、時々様子を見続ける。

朝食が終わり、連れ合いは、少しの時間だが、ソラをテラスに出してやった。なんとなく、少し元気になったみたい、と連れ合いも、希望的な言葉を発する。

8時過ぎ、約束の籾摺りの準備のため、作業場に出る。

ソラの容態は変わらない。相変わらず、静かな呼吸をし、横たわっている。ずっとそばにいてみてやりたいが、そうもゆかない。作業場での作業や、育苗の種まきをしながら、出たり入ったり。

早めに引き上げようと、4時過ぎには片づけを始め、家に入る。コーヒーを入れて、ソラのそばに座り込む。相変わらず、静かだし、顔も穏やかだ。時々、手のひらを当てたり、さすったり。表情は変わらず、本当に気持ちよさそうに眠っているかのようだ。

しばらくして、ソラは、二度ほど、大きく深呼吸をするかのように、大きくおなかを上下させた。そして、前足と、後ろ足を、小さく前後に動かした。

こうして、ソラは、掛けていってしまった。

2016年9月19日  16時50分。ソラとの時は、止まった。

今思う、唯一の慰めは、ソラの寝姿に、ほとんど苦痛の様子がなく、静かに、穏やかに、きれいなままでいてくれたことだ。最後の最後まで。

火葬炉の前の最後の別れの時も。

    

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