9月12日 記
最後の抗がん剤を飲んでから、ひと月過ぎた。しかし、まだ、本調子ではない。朝起きても、すっきり、快調の気分にはならず、だるい体を引きずるように、朝食の準備をする。朝食をとると、食後は、胃や消化器官へと血液は集中するとのことで、頭はボーっとし、ふらふら感も残る・だから、午前中は、なんとなくだらだらしている。動き出すとしても、10時過ぎころからだ。
それにしても、食欲はしっかりある。昼食もしっかりとれる。だからなのか、猛暑の暑さゆえか、食後は、ゆっくり昼寝や休息をとる。3時を過ぎても、この残暑は和らぐこともなく、のそのそと動き出すが、身体がしゃっきっとする間もなく、9月の日没は、訪れる。
それでも、少しづつハウスの中や、裏の畑は変化している。塵も積もればなのだろう、小一時間ほどの作業でも日数を数えれば、何かはできているものだ。こんな感じで、もう、9月も中旬となった。まだまだ暑さは続いているが、一時ほどではないし、このところ、時々は、期待外れの量ではあったが、適度に降ってくれたので、畑も最悪のカラカラからは解放されてきた。
そして、昨日からの雨は、これも、予報に反して、熱帯低気圧の進路が急速に東寄りに曲がってしまい、大雨にはならなかった。かなり少なめの雨量ではあるが、大雨被害よりはよかったかな程度には、畑を濡らしてくれた。秋の彼岸まではもう10日もない。夏のままに放任された畑の準備に、気持ちを入れなければならない。
8月26日。採血とCT撮影のために病院へ行く。CTは造影剤を注射しながらの撮影だ。この日は、主治医の都合で、診察はなく、検査だけだったが、よく日には、血液検査の結果とCT撮影の所見は、パソコンで確認できる。主治医の判断を待たなければならないが、血液検査値も、画像の所見からも、特段の不都合はなさそうで、安心しながら、31日の診察に出かける。
そして、思った通りの、緩解。血液検査値も、腫瘍マーカーも正常だし、画像上も問題はなし。薬の副作用による体の不調は、徐々に取れてゆくだろうとのことで、日常生活は普通に遅れることになった。ただ、膵臓は半摘しているのだからと、消化補助薬の2種類は当面飲み続けることになる。さらに、術後の1年半から2年の間は、2月おきくらいに通院、血液検査を続ける必要があるようだ。腹部の撮影も、半年ないし1年ごとくらいにやるようだ。
まあ、それぐらいはしょうがないやと、素直に受け入れ、徐々に、術前に近い生活に戻れればと思っている。
いろいろと、ご心配いただき、また、激励いただき、感謝です。おかげさまで、ここまで来れました。ありがとうございました。
8月11日(火)
朝食後、最後の抗がん剤、2錠を麦茶で流し込んだ。28日づつの4回。112日間、朝晩の2回のうち、一回だけ飲み忘れてしまった分だ。だから、昨日で終わりの予定だったが、一回分を遅れて飲んで、最後とした。
4クール目も、あまり調子は良く無かった。特に、梅雨明け後の猛暑と重なった、仕舞いの10日間は、本当にしんどかった。ほとんど何もせずに、ダラダラとしていたし、食欲も無く、特に、昼飯はほとんど食べれないこともあった。それで、なおさら体がフラフラで、夕方、すこしは畑へと思いながらも、そのまま居間でゴロゴロで、夕闇を迎えることになる。こんな生活がつづいた。
さあ、抗がん剤が終わった、これからは、というと、連れ合い曰く。
そう簡単にはぬけないよ。人それぞれだが、半年以上も体調不良の人もあるんだから。
8月に入るのを待っていたかの様な梅雨明け。そして、7月後半を取り返さなければ、と躍起になるほどの猛暑が、続いた。そして、8月も、6日を過ぎ、9日も過ぎ、10日になった。
抗がん剤治療も、最後の4クール。今日が終いの28日目の投薬日。明日から二週間の休薬期間を経て、治療は終わる。その後、腹部のCT撮影と血液検査の後、31日に診察があり、きっと、とりあえずの膵癌治療は終わりとなるだろう。
後は、一定の期間を経ての定期検査は続くだろうが、転移ないし再発が見られないかぎりは、寛解として、普通の生活に戻れるはずだ。体力的には、かなり弱まるだろうが、それも、高齢故と相待って、今までの様にはもどれないだろうと思う。しかし、それなりにやれることはやって、生活して行ける限りやっていきたい。
まだ、いろいろやりたいこともある様だ。
7月14日(火)
今日も雨で、しっかりと降った。今の身には、雨を良いことに、のんびりできて、体には良い。
今日から、最後の4クール目の抗がん剤を飲み始める。この間、しばらくはあまりしんどくなく過ごせていたが、これから28日間、また、不調になるのかと思うと、気が重い。でも、もう少しだ、暑くもなるし、なんとか耐えよう。全部終わった後お真夏のビールをうまく飲むためにも。
6月22日(月)
雨がちの天気が続いている。昼休みから降り始めた雨は、金曜日まで続き、土日は降り止んでいたが、今日も朝から降り続いている。雨量も適度にあり、田畑には良かった。今年の梅雨は、陽性で、晴雨がはっきりするようで、作物の生育には良いのかなと思う。
19日(金)は、病院。経過観察を続けてきた、総合内科。血液検査もやる。検査結果は、抗癌剤の影響で血液の数値は全部(L)値だが、特に問題視するほどではなかった。しかし、免疫力の低下は続いているので、帯状疱疹ワクチンの接種を勧められる。治療中なので生ワクチンは使えず、高価な不活性ワクチンで、自費、40000円もするが、この際と接種する。2回必要で、次回は9月。
22日、今日は消化器外科の外来。血液検査の結果を受け、、今後も抗がん剤治療を今まで通り続けることの確認。
20日(土) 出荷作業のみ
21日(日)共同作業の宮薙。寺の草刈り。午前中の宮薙は欠席。午後の寺にはでかけ、できる様な軽作業を手伝ってくる。
6月6日(土)
午前中は出荷作業。昼前には終わるが、その後はダラーとしている。昼食後は、テレビのチャンネルを変えたら、面白そうな画面が現れ、そのまま、映画鑑賞の時間にしてしまった。唐の軍に攻められた、高句麗の城を守る軍の戦いを描く映画で、3時過ぎまで、ゴロリとして、観てしまった。
その後、またしても、アリバイの如く、ハウスに入りキュウリの整枝を一通りやる。
まるで、怠け病の様だ。揺れ合いにそう話すと、抗がん剤を飲んでいると、そんな症状になるのは、珍しくない。そんな時は、素直に休んでいれば良い、という。食欲があり、休んでいれば苦痛でないのは恵まれている。吐き気や下痢で、何も食べれない人もいるんだと、諭される。
そんなものかと、怠け病を患って、ゆっくりしてしまう。
6月1日(月)
昨夜遅くから、弱い雨音を聞く。半分寝ぼけ聞きかと思っていたが、朝起きると、水溜りほどではないが、しっかりと地面は湿っていた。そして、夕方に至るまで、こんな状態は続いた。畑土が潤うほどではないが、植えられた苗たちには、気持ち良い葉水にはなった様だ。
午前中、花畑にゆき、ヤーコンの植え付けを終わらす。マルチの中はカラカラなのでしっかりと水をかけてからの植え付け。身体は、霧雨で、しっとり濡れるほどではあった。
午後は、病院。消化器外科。3クール目の診察、抗癌剤の処方。今回は、薬でかなり辛かった旨話し、途中で、血液検査をしてもらう様に頼む。薬の量も、医師の判断で、少し減らす処方となった。
5月30日(土)
午後も、だいぶ日が傾いてから、花畑に。軽トラの荷台には水を入れたポリタンク。今日もカラカラ天気だ。葉物はしんなりしているだろうと。案の定、すでに水分を失い、茶色に退色している株もある。こんな天気が続けば、、タンクで水を運びながらの畑作、野菜作りは難しくなる。
もう、止めようかな、などという気持ちが、ふと湧き上がっても来る。
さあ、どうしよう。