ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

センティメント

2014-12-19 23:02:26 | 詩集湾Ⅱ(1993年5月20日)
過去が栄光で 未来が懐かしい とだれか言った 懐かしさを仮構する志がある 「このまちは懐かしい」   海がある港がある ひとがいる ウミネコがとんでいる 造船場に赤錆びた漁船が係留されている 毎日魚市場でツナ・テイルとシャーク・フィンが切られている鋭い刃物を使って 横町にはかつて軒先に魚を並べた長屋が店舗は移転したがそのまま 仲買人たちの住居として残っている 裏 . . . 本文を読む