ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

若松英輔著 「霧の彼方 須賀敦子」 集英社

2021-01-05 21:27:13 | エッセイ
 若松英輔氏は、慶應の仏文科出の批評家、随筆家とある。1968年生まれであるから、私の一回り年下になる。現代詩文学館賞を得た詩人でもあるという。 以前に、中島岳志氏との共著『現代の超克』(ミシマ社)という本を読んでおり、このブログで紹介している。 さて、書物の冒頭は、こう書き出される。「この作者とは深い交わりになる。作品を読む前からそう感じることが稀にだがある。…須賀敦子の場合がそう . . . 本文を読む