ぼくは行かない どこへも
ボヘミアンのようには…
気仙沼在住の千田基嗣の詩とエッセイ、読書の記録を随時掲載します。

夜間飛行

2022-09-05 10:33:29 | 詩誌霧笛137号(2021)以降
陽が落ちて小さな星たちが輝きはじめる時刻に西の空から軽量金属の滑らかな翼を持った飛行体が滑空する下界の灯りが鈍く機体に反映し滑らかに滑っていくひとり心細く寄る辺なく暗闇の中を滑る心震え右に左に傾きながらようやく墜落せずにある高度を保ってこの世は仮の世陽光なく温もりなく冷え切った夜空の鳥が一羽彼方の恒星を目指して甲高い鳴き声を残して駆け上がる突如反転しキリリと墜落しネリリと命を落とすその代わりに名も . . . 本文を読む

霧笛140号〈編集後記〉

2022-09-05 10:15:57 | 霧笛編集後記
◆同人照井由紀子さんが店主の陸前高田ジョニーにて、7月10日(日)午後1時30分から、内輪の朗読会を行った。参加は、照井、西城健一、鈴木東吉、小野寺正典、及川良子、小野寺せつえ、畠山幸、夕庵土味、千田遊人、千田基嗣。ジョニーでの朗読会は震災のずいぶん前に一度行なったきりである。土地のかさ上げ、区画整理を経て、商業施設アバッセ高田、図書館や市役所もほど近い立地に新装オープンしたお祝いを兼ねて集まった . . . 本文を読む