大阪側から阪奈道路(タダのほう)で生駒を越え24号線手前に来るとすでにクル
マの列。11日から始まっている「しあわせ回廊なら瑠璃絵」の影響か。夜のイベ
ントにも関わらずかどうかわかりませんが昼間の奈良公園周辺もクルマがイッパ
イ。特にボクたち県外からの来訪者にとって道路工事ラッシュのための渋滞だら
け。平城京周辺の現状はイヤハヤの状態。イヤなら電車でどうぞでしょうけれど。
遷都1300年イベント大丈夫でしょうか?
と愚痴はこの辺で。
この日(2月13日)も「土曜日は古寺を歩こう」のマイポリシーで、東大寺でも
まだ訪ねたことのない知足院と雪柳のお寺海龍王寺、行基さん晩年のお寺喜光寺
を訪ねました。
知足院
東大寺塔頭、知足院を訪ねる気になったのは、「ナラノヤエザクラ」の原木があ
るというので一度は見ておこうと思ったからです。桜のシーズンにはまだまだの
今、余り意味があるとは思えませんが思い立ったらです。この桜は「ナラノヤエ
ザクラ」と云うれっきとした品種で、天然記念物だそうです。
著名な和歌「いにしえの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」この和歌
で詠まれている八重桜が「ナラノヤエザクラ」だと云われているようです。無人
の境内を探しましたが記念碑も「奈良の八重桜」も見付けることは出来ませんで
した。
山門
知足院は正倉院の東側の小道を北へ、春日奥山ドライブウエイ料金所の手前東側
に石段参道が見えます。
山門をくぐるとまた石段があり、本堂が見えます。築地塀の崩れ方がなんともい
えず雰囲気が出ていると云ったら失礼でしょうか。
本堂と境内
訪れる人もなく閑かな境内ですが、立派な本堂が建っています。ご本尊地蔵菩薩
立像で秘仏だそうでご本尊にまつわる有名な伝承があるそうです。
同じ東大寺でもメインエリアに較べ北端に位置しているからでしょうか、この辺
りは全く人の気配は有りません。桜の時もう一度「ナラノヤエザクラ」を見つけ
に来ようっと。
海龍王寺
春の雪柳満開時期には参道から境内を白色が埋め尽くします。凄い景観で何度か
訪ねているのですが、この時期は別のお寺に来たようです。今は小さな境内です
が、このお寺ほど天平有名人が登場するお寺も珍しいのでは。藤原不比等、光明
皇后、聖武天皇、僧玄坊や鎌倉時代の僧叡尊とそうそうたるメンバーが名を連ね
ています。お隣の法華寺との関わりも少なからずあるようで時代的にはこのお寺
の方が少々創建が遡るみたいです。
山門と参道と中門
道路に面した山門前は交通量が可成りのものです。レンタサイクルでしょうか門
前に止めてありました。
築地塀です。
時代を感ずる塀の切れ目から玄坊さんが、「ようお参りを」とスッと現れてくる
ような…。
本堂です。
この日は、ジックリとご本尊十一面観音菩薩に拝しました。鎌倉慶派仏師の作と
云いますが、さすが造像技術の確かさ、僅か1m足らずの像高ながらプロポーショ
ンや彩色、天衣や条はく、瓔珞や細かな部分の細工に高度なテクニックが窺え、
金泥が全身に施されて観音誓願が拝する人へビビット光が降り注ぐような感覚を
覚えます。お顔がサイコー。
お隣、法華寺の十一面観音菩薩に時代差があるにしても決して劣るところのない
お像でした。
西金堂です。
天平唯一のお堂、重要文化財のこのお堂には国宝の五重の小塔が置かれています。
経蔵です。
中興の祖、叡尊の建立といいます。
会津八一歌碑です。
しぐれのあめ いたくなふりそ こんだうの はしらのまそほ かべにながれむ
と詠まれています。
マの列。11日から始まっている「しあわせ回廊なら瑠璃絵」の影響か。夜のイベ
ントにも関わらずかどうかわかりませんが昼間の奈良公園周辺もクルマがイッパ
イ。特にボクたち県外からの来訪者にとって道路工事ラッシュのための渋滞だら
け。平城京周辺の現状はイヤハヤの状態。イヤなら電車でどうぞでしょうけれど。
遷都1300年イベント大丈夫でしょうか?
と愚痴はこの辺で。
この日(2月13日)も「土曜日は古寺を歩こう」のマイポリシーで、東大寺でも
まだ訪ねたことのない知足院と雪柳のお寺海龍王寺、行基さん晩年のお寺喜光寺
を訪ねました。
知足院
東大寺塔頭、知足院を訪ねる気になったのは、「ナラノヤエザクラ」の原木があ
るというので一度は見ておこうと思ったからです。桜のシーズンにはまだまだの
今、余り意味があるとは思えませんが思い立ったらです。この桜は「ナラノヤエ
ザクラ」と云うれっきとした品種で、天然記念物だそうです。
著名な和歌「いにしえの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな」この和歌
で詠まれている八重桜が「ナラノヤエザクラ」だと云われているようです。無人
の境内を探しましたが記念碑も「奈良の八重桜」も見付けることは出来ませんで
した。
山門
知足院は正倉院の東側の小道を北へ、春日奥山ドライブウエイ料金所の手前東側
に石段参道が見えます。
山門をくぐるとまた石段があり、本堂が見えます。築地塀の崩れ方がなんともい
えず雰囲気が出ていると云ったら失礼でしょうか。
本堂と境内
訪れる人もなく閑かな境内ですが、立派な本堂が建っています。ご本尊地蔵菩薩
立像で秘仏だそうでご本尊にまつわる有名な伝承があるそうです。
同じ東大寺でもメインエリアに較べ北端に位置しているからでしょうか、この辺
りは全く人の気配は有りません。桜の時もう一度「ナラノヤエザクラ」を見つけ
に来ようっと。
海龍王寺
春の雪柳満開時期には参道から境内を白色が埋め尽くします。凄い景観で何度か
訪ねているのですが、この時期は別のお寺に来たようです。今は小さな境内です
が、このお寺ほど天平有名人が登場するお寺も珍しいのでは。藤原不比等、光明
皇后、聖武天皇、僧玄坊や鎌倉時代の僧叡尊とそうそうたるメンバーが名を連ね
ています。お隣の法華寺との関わりも少なからずあるようで時代的にはこのお寺
の方が少々創建が遡るみたいです。
山門と参道と中門
道路に面した山門前は交通量が可成りのものです。レンタサイクルでしょうか門
前に止めてありました。
築地塀です。
時代を感ずる塀の切れ目から玄坊さんが、「ようお参りを」とスッと現れてくる
ような…。
本堂です。
この日は、ジックリとご本尊十一面観音菩薩に拝しました。鎌倉慶派仏師の作と
云いますが、さすが造像技術の確かさ、僅か1m足らずの像高ながらプロポーショ
ンや彩色、天衣や条はく、瓔珞や細かな部分の細工に高度なテクニックが窺え、
金泥が全身に施されて観音誓願が拝する人へビビット光が降り注ぐような感覚を
覚えます。お顔がサイコー。
お隣、法華寺の十一面観音菩薩に時代差があるにしても決して劣るところのない
お像でした。
西金堂です。
天平唯一のお堂、重要文化財のこのお堂には国宝の五重の小塔が置かれています。
経蔵です。
中興の祖、叡尊の建立といいます。
会津八一歌碑です。
しぐれのあめ いたくなふりそ こんだうの はしらのまそほ かべにながれむ
と詠まれています。