土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

紅もいいけど、青もいいですよ、東福寺ですよ。

2012年06月19日 | 京都の古寺巡り


(2012.06.16訪問)

参詣の皆さんは通常、京阪東福寺駅から南に向かい、北門から入られる方が多いようですが、この日の訪問は
一駅手前、鳥羽街道駅から歩きました。最南の六波羅門から入ります。東福寺は京都五山の一角を占め、広い
境内と大伽藍が甍を連ねています。紅葉の東福寺としてつとに有名ですが、今の時期緑が溢れ、紅葉に負けな
いグリーン景観が境内一帯を覆っています。
ズーーーーッと雨でした。
お目にかけるのは、ヘタな上に鬱陶しい薄暗い写真ばかりです。思い切り触りまくっています。辛抱して見て
くださいね。

▼ 渓谷洗玉澗(せんぎょくかん)から定番通天橋です。



[ 東福寺 ]
●山号 慧日山(えにちさん)
●寺号 東福寺(とうふくじ)
●宗派 臨済宗東福寺派大本山
●開基 九条道家
●開山 聖一国師円爾弁円(しょういちこくしえんにべんえん)
●開創 嘉禎2年(1236年)
●本尊 釈迦如来立像

東福寺縁起 (東福寺HPから抄出)
摂政九条道家が、奈良の東大寺、興福寺になぞらえようとの念願で「東」と「福」の字を取り京都最大の大伽
藍を造営したのが慧日(えにち)山東福寺です。嘉禎2年(1236年)より建長7年(1255年)まで実に19年を費やし
て完成しました。寛元元年(1243年)には聖一(しょういち)国師を開山に仰ぎ、まず天台、真言、禅の各宗兼学
の堂塔を完備しましたが、元応元年(1319年)建武元年(1334年)延元元年(1336年)と相次ぐ火災のために大部
分を焼失しました。延元元年8月の被災後4ヶ月目には早くも復興に着手し、貞和3年(1346年)6月には前関白
一条経道により仏殿の上棟が行われ、延元の火災以降20余年を経て、再び偉観を誇ることになりました。建武
被災の直前にはすでに京都五山の中に列せられていましたから,再建後の東福寺は完全な禅宗寺院としての寺
観を整えることとなりました。明治14年12月、仏殿、法堂、方丈、庫裡を焼失。大正6年(1917年)より本堂
の再建に着工,昭和9年(1934年)に落成。明治23年(1890年)に方丈、明治43年(1910年)に庫裡も再建され
現在の姿になっています。

▼南門。この門からの入山です。




▼勅使門。参道正面に見えます。現在は閉ざされています。




▼六波羅門(重文)。
南正面に立つ本坊伽藍の最南端にある惣門。北条氏の六波羅政庁の門を移したと伝えられているそうです。




▼境内。
六波羅門から北の景観です。右三門、左禅堂です。




▼三門(国宝)。
桁行五間三戸、梁行二間、重層入母屋造、二層には外廊に勾欄付、両脇に階上への山廊。本瓦葺。




▼三門扁額。
妙雲閣と書かれています。足利義持の揮毫です。




▼仏殿(本堂)。
桁行七間三戸、梁行五間、単層入母屋造、裳階付、本瓦葺。1934年(昭和9年)再建。
本尊 釈迦如来立像。




▼仏殿扁額。
毘盧寳殿と揮毫されています。




▼仏殿内須弥壇。
禅式床瓦敷、正面須弥壇上に本尊釈迦如来立像、脇に摩訶迦葉尊者、阿南尊者、四天王が安置されています。




▼本尊 釈迦三尊(重文) 釈迦如来立像、脇侍 阿難尊者、迦葉尊者。木造、鎌倉時代の作。




▼天井には堂本印象さん作、蒼龍図。
仏殿内は公開していませんので、戸口格子戸外から撮っていますので迫力がもう一つですわ。




▼水滴見えます?




▼禅堂(重文)。現存する最大最古の禅堂、座禅専修の道場。
桁行七間、梁行四間、切妻造、単層、向拝付。貞和3年(1347年)再建。




▼禅堂扁額。




▼禅堂。




▼東司(重文)。
禅宗式の便所で、通称百雪隠。室町時代唯一の東司の遺構。
桁行七間、梁行四間、一重切妻造。化粧屋根裏の廂、禅僧は用便も修行であり、東司へ行くにも厳しい作法が
定められていましたよ。




▼東司内部。
この写真じゃチョット判りませんね。早い話、便壷です。




▼経蔵。
五間四方宝形造、本瓦葺。江戸時代の建立。経典籍、書籍、書物など所蔵。




▼殿鐘楼。
東福寺西の鐘楼。銅鐘は元西寺の遺物と云われているそうです。今この鐘楼には架かっていません。




▼渓谷洗玉澗からの定番通天橋です。




▼南から北を見た、定番通天橋です。




▼通天橋から見た渓谷洗玉澗の青もみじ。




▼通天橋から見た臥雲橋。この橋は一般生活道路に架かっている橋です。




▼愛染堂(重文)。
境内西側に建つ八角円堂。単層こけら葺、桟唐戸。内部は瓦敷、鏡天井、須弥壇上に宝塔形の厨子を置き、
愛染明王をお祀りしているそうです。




突然ですが、台風4号が大阪を狙っていますので今日は帰ります。明日につづくと思います。



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