土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

昨日の続き、東福寺後半ですよ。

2012年06月20日 | 京都の古寺巡り


(2012.06.16訪問)

台風4号大阪直撃は免れましたが、超スピードで駆けて行きました。コース沿いの皆様、被害大事に至りませ
んでしたでしょうか、通過後も水や土砂災害にどうぞ十分なご注意をなされますようにお見舞いとお祈り申し
上げます。

それではつづきです。

▼開山堂楼門に掛かる赤もみじ。




▼開山堂(常楽庵)(重文)。
桁行八間、入母屋造、本瓦葺。文政6年(1823年)再建。屋上に閣を持つ珍しい形の開山堂。




▼開山堂扁額。




▼開山堂内部の荘厳と閉じられたお厨子。
禅式床瓦敷、正面須弥壇上お厨子に、開山聖一国師をお祀りしています。質素な堂内ですね。




▼開山堂伝衣閣(でんねかく)。
正面三間、宝形造、桧皮葺。前面に勾欄。内部は須弥壇中央に阿弥陀如来像、右に薬師如来像、左布袋像を
お祀りしているそうです。




▼開山堂庭園。
普門院の前庭も兼ねた池泉鑑賞式庭園。禅院式と武家書院式とを調和させた江戸中期の代表的な名園とされ
ています。




▼開山堂普門院(重文)。
開山聖一国師常住の方丈と伝わるそうです。




▼開山堂境内からの楼門。




▼庫裡。
方丈庭園にはここからの入庭になります。




▼方丈表門の恩賜門。
昭憲皇太后の寄進、現在は閉じられています。唐破風造の唐門。




方丈庭園、東福寺八相の庭。四庭を釈迦八相成道に因んで命名。
方丈四周東西南北に庭園を巡らしているのは、非常に珍しい例だそうで、昭和14年(1939年)重森三玲さんの
作庭。

▼方丈南庭。
古来中国の蓬莱神仙思想の四仙島と砂紋で海、奥西に築山を築き方丈を表す。




▼方丈西庭。
さつき刈り込みと砂地を方形に区切り、市松模様に造形、井田市松と呼称。




▼方丈北庭。
ウマスギゴケと市松模様の敷石と対比の美、サツキの丸刈りとの調和の妙を表現。



▼方丈東庭。
雲紋模様の砂地に円柱石で北斗七星を構成、北斗の庭と呼称。
写真では写ってませんが、ちゃんと七石ありますよ。




▼東福寺の鎮守社、五社成就宮鳥居。




▼五社成就宮参道。




▼五社成就宮扁額。




▼東福寺東の鐘楼。五社成就宮の北側横に建っています。寛文11年(1672年)建立。




▼これ全部もみじです。




未拝観若干残りますが、ほぼ境内巡りこれでオシマイ! 

▼日下門。この門から境内を出ます。




▼西の参道。



▼東福寺三名橋の一つ、臥雲橋。




▼月華門(重文)。四脚門、切妻造、檜皮葺。文永5年(1268年)亀山天皇から下賜された御所月華門と伝わるそ
うです。




▼仁王門(重文)。ひょっとしてこの門が正門? 仁王さんは居ません。
桁行三間一戸、梁行一間、八脚門、切り妻造、本瓦葺き。室町時代。




▼北門。ここから入山される方が多い門ですが、この日はここから帰りました。
いくつ門が在ったでしょうか? やたら門の多いお寺でした。




ながながとおつき合いありがとうございました。東福寺これにて オ シ マ イ !



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