(2016.05.21訪問)
舞鶴金剛院から迷車大和路号はまたまた舞鶴若狭道、京都縦貫道を約50km走り、智慧の文殊さん天橋立の智恩寺を訪ねます。
名勝天橋立の付け根にある智恩寺は、奈良の安倍文殊院、山形の亀岡文殊とともに日本三文殊の一つとされ、切戸の文殊として人気
が高く信仰を集めているようですが、肝心の本尊文珠さんは秘仏で会えません。最近とみに我が身に降り掛かる耄碌度急上昇ストッ
プの智慧を戴きたかったんですが、どなたに手を合わせれば良いのやら……。
▼門前に建つ寺号石柱。
[ 智恩寺 ]
●山号 天橋山(てんきょうざん)
●寺号 智恩寺(ちおんじ)
●宗派 臨済宗妙心寺派(りんざいしゅうみょうしんじは)
●開基 伝 平城天皇(へいぜいてんのう)
●開創 伝 大同三年(808年)
●本尊 文殊菩薩坐像(重文、秘仏)
▲時間 9:00~16:00
▲拝観 境内自由 朱印300円
▲京都府宮津市字文珠466 電話0772-22-2553
▲JR山陰本線「綾部駅」乗換 舞鶴線「西舞鶴駅」乗換 京都丹後鉄道「天橋立駅」下車徒歩5分。
京都縦貫道「宮津天橋立IC」から15分
▼三門。三間三戸、入母屋造、桟瓦葺。初層風通しの良い三戸の楼門形式。丹後地方最大をうたっています。
▼三門初層に「海上禅叢」と書かれた扁額。
▼上層の扁額「黄金閣」は後桜町天皇から黄金を下賜されたことによって称されています。
▼径1.5m余の大提灯。古色の中の赤は目立ちます。
▼三門から一直線、本堂文殊堂までスグ。
▼本堂文殊堂。桁裄五間、梁間六間、宝形造、銅板葺、三間向拝付。入側三方は吹放ち。
屋根のソリを見ると面白いですヨ。照り起(むく)りといい、中央宝珠からスグやや膨らみ、そこからソリに入っています。
ドッシリ感がいいですネ。屋根旧状は檜皮葺で明暦三年(1657年)改修で現在の形になったそうです。
▼文殊堂扁額。全然読めません。山号天橋山のほかに「五台山」号もあるのでそれかも知れませんネ。
▼内陣 は中央に四天柱を立て、来迎壁をつくって唐様須弥壇を設け、豪華なお厨子が見えます。本尊文殊菩薩はこの中に安置され
ているのでしょう。
▼本尊文殊菩薩(重文)。
文殊菩薩を中心に優填王と経箱を捧げ持つ善財童子の三尊形式の本尊です。
制作年次や仏師、大きさなど詳細不詳、せめてパンフには記載してほしいもんです。
本尊御開帳は、1月1、2、3、10日、7月24日の年5日間です。
本尊写真は智恩寺パンフレットから複写。
▼豪華な奉納額です。
▼文殊堂。
▼文殊堂側面の柱にビッシリ絵馬が掛っています。文殊信仰の高さが窺えます。
▼名物らしい扇子おみくじが松の枝に吊られています。300円なんですこのおみくじ。
▼三門左に多宝塔(重文)。明応十年(1501年)建立。屋根は杮葺、雄姿堂々美しい塔ですネ。
▼無相堂。檀家の諸儀式などに使用されるお堂、四面蔀戸で中は窺えません。
▼境内。閑散としていますが結構お参りの方はいます。
▼竜宮門形式の鐘楼門。庫裡への門を兼ねてます。 寄棟造、桟瓦葺、享保七年(1722年)建立。の屋根は照り起(むく)り。
▼鐘楼門の扁額「暁雲閣」
▼鐘楼。桁梁三間、入母屋造、桟瓦葺、袴腰。明治十四年建立。
♥黒髪に白塗り、色艶やかな法衣を纏う艶やかな六地蔵。見るだけでドキドキ、何をお願いしたらいいんだろう?
▼和泉式部の歌塚、宝篋印塔。
▼お地蔵さん。雪舟筆の「天橋立図」にそれらしい姿が描かれているらしく、室町期永享四年(1432年)造立。
▼力石。当地文殊に伝わる力自慢を競った石だそうです。お寺との関係は?
▼御朱印です。300円投資の結果、文珠さんのご利益か、大吉のおみくじを添えて。
参拝後、折角ですので名勝天橋立を歩いてみました。
▼単に海岸沿いの松並木が続くだけ、100m程歩いてスグ戻りました。向こう岸傘松まで歩く勇敢な人もいるようです。
結論! 天橋立は上から見るもんです。
名刹と名勝、隣同士のインパクトは凄い!
特にセールスポイントの明快なお寺は、たとえ本尊が秘仏であっても人は集まるもんで、本堂前面の吹放ちは相当広いのですが、大
勢の人でごった返し、正面格子から中を覗き合掌、なかなか前へ行けません、よほどのご利益あるんでしょう。
期待してますよ文珠さん。
智慧の文殊、智恩寺 オ シ マ イ
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