土曜日は古寺を歩こう。

寺勢華やかな大寺も、健気に法灯を守り続ける山寺もいにしえ人の執念と心の響きが時空を越え伝わる。その鼓動を見つけに…。

伽那院、法道仙人開基「がやいん」と云います。

2015年04月07日 | 兵庫の古寺巡り



(2015.04.04訪問)


またまた播磨路を法道仙人の舊跡を訪ねて走っています。この播州播磨地方には、天竺から紫雲に乗り我が
国にやってきた法道仙人の足跡が数多く残りはしているものの、もちろん伝説伝承のお話でこれだと云う忘
れ形見は各お寺とも無いようです。仙人伝承を残すのは総じて山懐のいわゆる山寺、今でこそインフラ完備、
山のテッペンまで舗装道路完備、苦もなく参詣できるありがたい時代ですが、往時の状況を考えてみれば、
なんでこんな所に、こんな大きな建造物が、どうして出来たんだろうと誰しも思う事でしょう。それが現実
に在るのですからやはり法道さんの神通力は半端ではなかったんでしょうネ。

道路途上で突然現われました。
▼仁王門。三間一戸、切妻造、本瓦葺。昭和三年 (1928年) 再建。
 仁王さんは天正年間秀吉の三木城攻めの時、頭部と脚部を焼失、今は見る影もない状態で置かれています。
 写真を撮るに偲びなく、シャッター切れませんでした。





[ 伽那院 ]
●山号 大谷山 (おおたにさん)
●寺号 伽那院 (がやいん) 正称 大谿寺 (だいけいじ)
●勅願 孝徳天皇 (こうとくてんのう)
●開基 伝 法道仙人 (ほうどうせんにん)
●開創 伝 大化元年 (645年)
●宗派 本山修験宗
●本尊 毘沙門天立像 (重文)
▲入山料 草ひき十本 朱印 300円 駐車場 無料
▲拝観時間 自由
▲兵庫県三木市志染町大谷410 Tel.0794-87-3906
▲新西国三十三カ所二十六番霊場
▲山陽自動車道「三木東IC」より車約3分
 神戸電鉄「緑が丘駅」から「グリーンピア三木行」のバス「伽耶院口」徒歩10分



         ▼入山料!





伽那院縁起 [伽那院案内パンフより抄出]
今を去る千三百有余年前、天竺から雲に乗って日本に飛来したとされる伝説的僧法道仙人を開基とし、孝徳
天皇勅願により建立されたのをその始まりとする。平安中期には堂塔数十や花山上皇の行幸を得るなど隆盛
を極めたが、その後秀吉による三木城攻め兵火や江戸初期の失火により全山焼失、現在の諸堂はそれ以後の
建立である。伽那院の称号は後西上皇の勅によりインドブッダガヤ (仏陀伽耶) にちなんだものである。



         ▼中門前に建つ寺石標。





▼中門 (二天堂)。三間一戸八脚門、入母屋造、本瓦葺。慶安四年 (1651年) 建立。
 左右に持国天と多聞天を安置しているところから二天堂とも呼ばれているそうです。





▼山号と寺号が書かれた中門扁額。





▼手水鉢。





▼境内です。





▼本堂 (重文)。桁行五間、梁間五間、寄棟造、本瓦葺。慶長十五年 (1615年) 建立。
 本尊毘沙門天立像 (重文、秘仏)。





▼本堂正面。一間戸口の左右は格子状の蔀戸。





▼内陣の扁額。内陣と外陣は格子戸と格子欄間で仕切られ、格子目から内陣荘厳を見ることができます。





▼内陣須弥壇に宮殿 (重文) が見えますね、この中に本尊毘沙門天 (重文) が祀られています。
 毎年一月一~三日毘沙門天特別公開されるそうです。





▼堂内から外。





▼ドッシリと腰の坐った本堂です。





▼これなんだと思います?

 

かわいいにゃんこのおみくじなんです。



▼鎮守三坂明神社 (重文)。三間社流造、杮葺。慶長十五年 (1615年) 建立。
 杮葺屋根の風格なかなかのもんです、ところで三坂大明神とはどんな神様?





▼鎮守社の扁額。





▼多宝塔 (重文)。方三間、本瓦葺。正保四年(1647年) 建立。
 本尊弥勒菩薩坐像。十月の採燈大護摩の日に開扉されるそうです。





▼多宝塔正面です。





         ▼端正で均整のとれた大変美しい多宝塔とボクは思います。





▼臼稲荷大明神。丸い石臼を基壇代わりに積み上げた上に小さなお社。





▼捨て置かれたとしか思えない宝形。
 露盤、伏鉢、宝珠がそっくり揃ってます。境内の再建お堂の旧作でしょうか。





▼開山堂。開山法道仙人を祀っています。堂内は華麗な装飾と彩色が施されているそうです。
 方三間、宝形造り、本瓦葺、一間向拝付。明歴二年(1656年) 建立。





▼開山堂向拝の内側、垂木と手挟み彫刻。





▼経塚と観音石像。





▼小高い丘に行者堂。役の行者を祀っています。
 桁行三間、梁間三間、寄棟造、本瓦葺。寛永八年(1631年) 建立。





         ▼須弥壇お厨子。





▼アングル変えの行者堂。





▼行者堂前石段下の大護摩壇。毎年十月の火祭り祭典採燈大護摩はここで焚かれ、ホラ貝の音が全山にこだ
 ますそうです。





▼本道への参道にはニット帽のお地蔵ちゃんか羅漢さんかよく判らない石仏がたくさん並んでます。









▼仁王門から最初に出会う本坊への石段。今日はここを素通りして中門へ向かいました。





         ▼石段下に寺名と霊場石柱二本。





▼本坊山門。





▼枝垂一本桜の名残の花がヒラヒラとまもなくオシマイ。向こうは本坊庫裡、ここで御朱印を戴きます。





▼吠えもせず、なつかないけどおとなしい、こんなワン公初めて、無視されたのかなァ。
 けどかわいい顔してるでしょ。





▼書院玄関と先ほどの枝垂。





▼カタクリ終わりかけの花。お寺前の小川を越えたところにカタクリのお花畑。



係の方が「一週間早かったら見頃でしたけど」と申し訳なさそうに云ってました。
伽那院のカタクリの花は有名らしく、NHKが取材に来たらしいですよ。



▼御朱印です。





皆さん入山料の駒札写真、見ていただけたでしょうか。
抜群のユーモアセンス! 久し振りの好感度! 帰りに志納を弾みました。

気分良く、次は西国観音霊場番外札所のあのお寺ですヨ。




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奈良公園の桜、満開!

2015年04月04日 | 花巡り



(2015.04.02訪問)


こんな上天気、居ても立ってもおられず、気がついたら奈良行き急行に乗ってました。
桜便り満載の今日この頃、奈良公園はどんなんかな、と云う訳で奈良公園桜探索です。




▼氷室神社の枝垂れが、





▼えらい事になってます。



氷室枝垂れの名優「奈良一番桜」が、樹勢衰え、枝が癌腫に冒され、細根が少なくなり相当弱り昨年から
樹木医の指導のもと樹勢回復作業が行われたそうです。元気を回復した名優を早く見たいものです。
てっぺんの枝には花が少なく、枝も短く相対に花付きが悪いです。何よりも元気がありません。



▼右の若樹、こちらは元気です。





▼紅枝垂のシャワーのつもり。





▼若枝垂れ越しに若草山を。





         ▼興福寺北円堂の前。





▼南大門跡は見事な満開!





         ▼満開越しに五重塔。





         ▼東金堂の裏手。





▼アップにすると。





         ▼登大路園地から奈良博。





▼春日野園地はよく咲いています。





▼桜天井。





▼アップです。





▼青空に陽を受けて。





▼東大寺東塔跡は意外な穴場。





▼どうです、桜の森へようこそ。





         ▼一本桜がこれでもかと今盛り。





▼末広がりの枝におめでたい桜。





▼サァこれから咲くぞ、若い桜が云ってます。東大寺経庫前。





▼超ボリュームが満開!東大寺参籠所。





▼ワイド持ってきたらよかった、シャワーにならへん。裏参道の紅枝垂れ。





         ▼大湯屋前。





         ▼講堂跡、鹿君和んでます。





▼猫段の紅白揃い踏み。





▼大仏殿へやってきました。





▼東回廊の並び咲き。





▼西回廊。





▼戒壇堂山門前の紅白。





         ▼元気のいい紅桜。





▼最後に、氷室神社名優枝垂れの回復を願って、元気な若枝垂れからエール。





週末からまた雨予報、最近の天気予報、悪いときだけ良く当たるのがシャクなんで、せめてこのピュアな青
空のもと、勢い込んで奈良公園にやって来たのですが、回れたのは半分ほど、南側は回れませんでした。
歳には勝てませんワ。







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浄瑠璃寺と当尾石仏の里を散歩。

2015年04月01日 | 京都の古寺巡り



(2015.03.28訪問)


毎年春、筍を買いにうちの奥さんと当尾の里を訪ねるのが恒例なんですが今年は早すぎました。農家のオッ
チャンは「まだ半月早いで」。そこで次は当然浄瑠璃寺の拝観となります。
このお寺の古刹振りは境内全域が浄土、宝池を挟んで現世と来世を表現し九体阿弥陀さんが迎えてくれる。
ボクなんぞのクチャクチャの精神状態をいくらかでも癒してくれそうなそんな気にさせるお寺です。
ちょうど今、秘仏吉祥天女像が特別開扉されています。絶世のベッピンに逢えたことだけでも今日はグー!



▼浄瑠璃寺三重塔。





[ 浄瑠璃寺 ]
●山号 小田原山 (おだわらさん)
●寺号 浄瑠璃寺 (じょうるりじ) 通称 九体寺 (くたいじ)
●開基 伝 義明上人 (ぎめいしょうにん)
●開創 伝 永承二年 (1047年)
●宗派 真言律宗
●本尊 阿弥陀堂 阿弥陀如来坐像 (国宝) 三重塔 薬師如来坐像 (重文)
▲入山料 300円 朱印 300円 駐車場 300円
▲拝観時間 9:00~17:00
▲京都府木津川市加茂町西小 Tel.0774-76-2390
▲関西花の寺第十六番霊場
▲「近鉄奈良駅」「JR奈良駅」から奈良交通バス「浄瑠璃寺行き」で約30分 「浄瑠璃寺前」下車徒歩3分。

[浄瑠璃寺縁起]
浄瑠璃寺の草創については、永承二年創建の西小田原浄瑠璃寺が前身と云われているものの詳細は不祥。草
創に関して数説があるようで、天平十一年行基によって開創されたという説、永承二年義明上人が薬師如来
を本尊として建てたのが浄瑠璃寺の始まりとする説などあるが決定的なものはないとされています。嘉承二
年阿弥陀堂が建立、九体の阿弥陀像を安置。久安六年庭園が造られ、池を挟んで西岸に阿弥陀堂が移された。
治承二年三重塔が京都から移築され現在の寺観が整備されたといいます。



▼参道。





▼鈴なり馬酔木。





▼青空と馬酔木。





▼可愛いですネ。





▼質素な山門です。





         ▼寺号木札。





▼冴える黄色と映える青空、山門横のサンシュユ。





▼サンシュユアップで撮ると。





▼鐘楼です。





         ▼三重塔 (国宝)。





         ▼三重塔。塔高16m、檜皮葺。
          本尊 薬師如来坐像(重文) 像高85.7cm、
          一木割り矧ぎ造、彫眼、彩色、平安時代。





▼山門越しの白木蓮今盛り。





▼白木蓮、大きな株、小さい花。





▼阿弥陀堂 (国宝)。桁行十一間、梁間四間、寄棟造、本瓦葺。



宝池を挟んで手前東岸が此岸(現世)、西岸阿弥陀堂側が彼岸(来世)を表現した伽藍配置になってます。



▼中尊の左右に四体づつ九体の黄金阿弥陀さんが勢揃い (国宝)。
 それぞれお顔には微妙な違いがあり、彫技差も見受けられるので、仏師は全像違うのではないでしょうか。
 中尊 像高224cm、脇尊像高139cm~145cm。寄せ木造、漆箔。



浄瑠璃寺パンフよりスキャンした写真です。



▼阿弥陀堂前面の扉が開けられています。格子障子も開けてほしいですネ。



堂桁行十一間のうち、両端の二間を除く内側9間に九体の阿弥陀さん用の板戸が付けられており、内部には
障子格子戸がはめられている。板戸を開くと内部中央に一体と、その左右に四体ずつ計九体の阿弥陀さんを
拝することが出来るのです。



         ▼本堂横の板碑。刻されているのは南無阿弥陀仏か?
          近寄れないので定かではありません。





         ▼本堂前の石灯籠 (重文)。六角般若寺型、花崗岩、南北朝時代。
          同じ灯籠が三重塔前にも建ってます。





▼青空に鈴なり。





▼御朱印です。





浄瑠璃寺拝観の後、
この地、当尾の里 (とおののさと) は浄瑠璃寺や岩船寺など古刹を始め、鎌倉期の石像文化が息づき、山道の
あちこちに石仏、磨崖仏を見ることができます。今日は初めて当尾の里を歩いてみました。



                   ▼当尾の里石仏巡りのパンフレット。





▼自然を壊さず潰さず素敵なハイキング道が整備されています。





▼最初に出会う「三体地蔵」





         ▼弥勒の辻の道しるべ「彌勒線彫磨崖仏」
          線刻なんですが近くで見てもさっぱり分かりません。





         ▼「一願不動」不動明王立像。





▼当尾の里石仏のエース「わらい仏」阿弥陀三尊磨崖像。





▼「眠り仏」地蔵石仏。頭を手前にしてお休みのようです。





▼こんな道を行きます。





▼「からすの壷」阿弥陀如来坐像。





▼阿弥陀さんと一つ岩の側面に地蔵菩薩立像。





▼どんどん行きましょう。





         ▼「あたご灯籠」こんな妖怪いてませんでした?





▼「藪の中三尊」左阿弥陀如来坐像、右地蔵菩薩立像と観音菩薩立像。





▼寄り添うように崩れかけの石塔。





         ▼「首切り地蔵」説明には阿弥陀如来坐像とあります、なぜでしょう。





▼「大門石像群」





         ▼「大門石像群」




石仏全部ピンボケ、情けないやらアホらしいやら、イイワケなしで初心者当尾の里石仏巡りオシマイ。



▼当尾の里はめったやたら竹林の多いところです。筍はまだでした。





浄瑠璃寺門前にあるお食事処のご主人に石仏巡りの初心者コースを教えていただきました。
「まず最初に岩船寺にお参りして、当尾の石仏を巡り浄瑠璃寺に戻るのが初心者向き、途中の道が下りなの
で楽です」。と云うことで迷車大和路号を浄瑠璃寺駐車場に留め置き、浄瑠璃寺前から岩船寺前行きバスで
岩船寺に到着。今日は岩船寺拝観はパスして早速石仏巡りへ出発です。

行程3キロほど、殆ど下りなのでホント楽チンですヨ。初めての方にはオススメです。
ただバス便が1時間1本、ご注意を!




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