蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

観劇~稽古~親睦会②~音楽会議~大道具会議

2015年07月05日 23時03分21秒 | 日記
一昨日~昨日にかけての出来事を
思い出そうとしているが
あまりに色々あり過ぎて
記憶が飛んでいるところもあり…(汗)

ひとまず書き留めておこう。

稽古後、我が家で特別出演のちえもんさんを囲んで
飲み会を予定しているため、まずは部屋の掃除開始。
稽古プランも考えておかねばならない。
今日は何が何でも民衆シーンを二つ仕上げねばならぬ。
が、あっという間に14:30を回ってしまい
大急ぎで松本市へ向かう。

向かったのは、ピカデリーホール。
シアター・トライブさんの公演を観劇。

タイトルは―

『DEADEND:BOOGIE ~センタクのとき。~ 』

脚本・演出は永高英雄さん。

永高さんご夫妻には
夢幻の公演の度に松本方面での宣伝を
ご協力いただいている。
いつもありがとうございます!

ご夫妻には2010年のオープンエアシアターに
特別出演者としてご出演いただいた。
稽古初日から一度も稽古を休まず
小道具などもご自分で工夫してくださり
他の出演者にも心配りをしてくださり…
その上、仕込みやバラシも手伝っていただいた。
この公演を通して、誠に信頼出来る
義理と人情の厚い素敵な舞台人だと実感。

このご縁を大切にしたいと思い、以来
トライブさんの公演は出来るだけ欠かさずに
伺うようにしている。

今回は、日曜日に伺う予定だったが
急遽音楽打ち合わせが入ったため
土曜日に観劇することにしたが
開演が16:00で終演が17:40予定とのこと。
稽古が18:00開始…
会場が松本市のため、稽古に間に合うように
帰るとすれば、17:00には会場を出るしかない。

 けど…
 観劇途中で抜けたら観劇に行った意味がない…

と思い、劇団員中心に基礎訓練と
ダンス稽古をしてもらうことにして
私は稽古を遅刻させてもらうことにした。

暫く舞台に立っていなかった永高さんが
キャストとして出演すると聞いていたので
それも凄く楽しみだった。

シアタートライブさんは
“向き合う舞台、発する芝居”をテーマに
松本を拠点に活動する劇団。
TRIBE(トライブ)とは、部族の意だそうで。

芝居の内容は―(同劇団HPから引用)

もしも完全な人工知能が完成したら
それはもう人間の手に負えないモノになっていくだろう。
自ら考え、創造し、あらゆる能力を備えた「モノ」に。
私達はもしかすると歴史の重大な転換点にいるのかもしれない。
かつて恐竜がそうだったように
人間はすでに滅亡する運命を突き進んでいるのかも。
次の「モノ」の出現とともに。
それは遠い何億年か先の話ではなく
あとたった20年ほど先の話なのだ。
終劇後、ぼくらが、見るのは生きる価値のある世界だろうか?

社会派路線まっしぐら!
人類への警鐘を啓蒙するための芝居かな…
というのが率直な感想。

舞台セットが単管で組まれ、非常に面白かった。
照明も美しかったし。

久しぶりに観た永高さんは、やっぱり存在感抜群だった。

色々な視点の舞台があっていいし
社会派路線を突き抜けていくのであれば
それはそれで凄いことだと思う。

トライブさんの舞台に直接関係はないが
以前から私が思っていることを一つ…

リアル=自然な演技

だと、捉え違いしている人が多いように
感じられるのは私だけかな?

一時期、自然な演技に見せかけた
偽のリアルが演劇界で流行ったが
それは「偽物」であって
本当の意味での自然ではない。

舞台は大前提として、観客がいる。
観客に台詞が聞こえるのが最低条件なのではないか…
聞こえなくていいというのであれば
あえて聞かせない理由が必要で
そうでない限りは、ヒソヒソ話でも
観客に届けるべきだろう。

そう思っても、夢幻だって
「よく聞こえなかった」と言われる時はある。
聞こえる聞こえないという問題は
役者の技術的な問題もあるし
会場の反響音やキャパの問題もある。

なので、一概に言えないところでもあるが
要は提出側が、観客に「伝える」「届ける」
という意識を持っているか否か…である。

観客&キャスト&スタッフが
同じ空間、同じ時間を共有するのが舞台。

①演出家はお客様に何を受け取っていただきたいのか…
②脚本家はお客様に何を拾っていただきたいのか…
③役者はお客様に何を感じていただきたいのか…

色々な芝居の作り方があるので
これまた一概に言えないのだが
少なくとも上記への意識がない舞台は
舞台として提出する必要がないと私は思う。

つまり舞台でなくても良いのではないかと…

③に関しては、観客に感じていただく以前に
キャスト自身が感じていなければ、あるいは
感じているように見せる演技を完璧に演じなければ
お客様に伝わることはないだろう。

私はずっと「演劇とは何か」「舞台とは何か」
「なぜ舞台が必要か」を考え続けている。

上記はその中のほんの一部。


さて、トライブさんの舞台が終わり
カーテンコールもそこそこに
会場を飛び出て、稽古場へGO!

永高さん、ご挨拶もできず失礼しました(汗)

18:55、無事稽古場へ到着。

みんな汗だくでダンスの稽古中。

脳内を整理して、群衆シーンの稽古に入る。
20:00までは子どもたちが
出演しているシーンを中心に行い
その後、新しいシーン作りに入る。

群衆シーンは、今年も多め。

稽古期間が短いので、詰め込み式になるが
大枠の演出をつけ、あとは通し稽古で
完成度を上げて行くつもり。

一般参加の皆さん、特別出演の皆さんの頑張りに期待♪

稽古修了後、我が家で特別出演のちえもんさんを囲んで
親睦会第2弾を行った。

ちえもんさんは、先月開催した親睦会に
スケジュールが合わず参加出来なかった。

で、今回第2弾を行うことになった次第。

ちえもんさんは、元吉本新喜劇。
体を張った演技が得意で声も大きく
人を楽しませようというパフォーマンス力が強い。
そのため、私も楽しませていただいているが
演劇はアンサンブルで見せて行くものなので
個人パフォーマンスが突出し過ぎると
全体の調和を乱す可能性もある。
その点を注意しつつ、稽古を進めているところ。

親睦会は、大いに盛り上がり朝まで続き…

私は翌日、音楽打ち合わせのため
早めに寝る予定だったが
ついつい喋り過ぎ、気づくと6:00!

慌てて、ベッドにもぐりこんだが…

電話の音で目が覚めた!
時計を見ると10:15!
まずいっ!遅刻だ!

バイオリンの牧さんからの電話だった。
牧さんのおかげで、目を覚ますことができ感謝!
目覚ましのセットを忘れてしまった(汗)

10分で用意して家を飛び出し10:30に稽古場到着。
10:00開始だったので、30分の遅刻。。
早くからいらしていただいた音楽隊の皆さん
お待たせして申し訳ありませんでした…

午前中は、MMP(夢幻音楽プロジェクト)リーダーのメンターさん
バイオリンの牧さん、ベースの石田さん
声楽隊の塚田さん、和田さんが参加。

午後から、フルートの徳嵩さん、パーカッション森野さん
声楽隊の宮澤さんが合流し、舞台挿入曲のチェック。

声楽隊の歌のキーの調整で時間がかかったが
基本になる4曲に関して確定することが出来て、ホッ。

終了したのは17:00頃。

演奏隊&声楽隊の皆さん、長時間に亘る打ち合わせ
大変お疲れ様でした。
ありがとうございました!

夜は、MAの時間の合間をぬって
大道具担当の酒井さんとケンタロウ君
制作のケンジ君と一緒に打ち合わせ。

酒井さんは腕のいい大工の棟梁さん。
これまで夢幻の舞台に大道具として
4回携わってくださっている。

いつも本当にありがとうございます!

今回の少々凝った道具を製作していただく予定だ。
皆さん、どうぞお楽しみに(^^)

さて、明日はダンス振り付け―

寝坊は厳禁!
体調を整えつつ、きちんと準備をして
事にあたりたいと思います!