原点回帰できる劇団に―

今回のオープンエアは
東京在住のマッチとコウヘイ君が参加。
二人は８月に入ってからの合流で
特にコウヘイ君の役は重く
間に合うのか…と不安になりつつも
キャスティングしたのは私である。
お客様に納得していただける及第点まで
何とか持っていかねばならない。

マッチは東京で役者業中。
コウヘイ君はこの春、日大芸術学部に進学。
二人とも演劇に対する思いが強く
日数は少なくても、きっと追いつくだろうと
見込んでのキャスティングだった。

コウヘイ君は、発声に難が…
それと体の姿勢の動きの癖。
本番までどこまで修正できるかが課題。

マッチは精神的にも技術的にも
以前所属していた時より数段上がっていた。

今回は殺陣は無しでいこうか…
と思っていたが、マッチは殺陣も上達していたので
マッチとケンジ君の殺陣シーンなら
今からでも可能かもしれない、と思い
一か所だけだが組み込むことにした。



稽古後、マッチとご飯を食べながら
芝居談義をする中で

　成長しているなぁ～

と思うことが多々あり、感慨深かった。

マッチは

　大切なことを思い出した

とも言ってくれて

　そうか…
　夢幻の団員たちの舞台に対する純度を
　今後も保っていけたならば
　外に出て行った団員たちが
　古巣に戻って原点回帰をするために
　戻って来る団体になれるかもしれない
　これも地方における一つの劇団の在り方かも…

と。

都会は役者人口も多く、また、誘惑も多い。
その中で純度を保っていくのは至難の業。
人間は状況に流されやすく、朱に染まりやすく
基本的に怠け心が強く、楽な方につい流れがち。

どこで修正をかけるかは人それぞれだが
夢幻の在り方の一つを提示されたような気がした。

マッチ、ありがとうm(__)m

とは言え、地方のほうが状況はもっと厳しい。
本気で役者や舞台人になろうと思う人はホンノ僅か。

本気が集まれば強いはずだが
これがなかなか難しい…

熱い心を持つ素敵なメンバーが集ってくれるよう
私はただ祈るのみ.。o○

強く祈れば願いは叶う…はず(^_-)-☆