Blogの再開がなかなかできず、ごめんなさいm(__)m
2月に創立20周年記念公演を終えた後
Blogに書き記したいことがたくさんあったけど
終演直後にコロナ禍に襲われて
諸々考えなければならないことが多く
言葉にすることを躊躇する日々・・・
記念公演の本番日は2/22-23だった。
長野県でコロナ感染者が初めて確認されたのが
終幕後の2/25・・・
もし次の週が本番だったら?
と考えただけでも戦慄が走る。
本当にギリギリ・・・
大がかりなステージ、予算もこれまでの本公演で最大規模
中止は考えられない状況だった。
そんなギリギリの状況下にもかかわらず
劇場へ足を運んでくださった観客の皆さま
キャスト、スタッフの皆さんに感謝する日々。
そして、天で私を見守ってくれている先生方
実父、義父の顔を思い浮かべて感謝し
宇宙の神々に心から感謝し・・・
けど、これを言葉にしていいものか・・・
2/25以降、長野市内も公演やライブが次々と中止になり
悲痛にあえいでいる人々がいる・・・
その人たちのことを考えると胸が痛み
言葉にすることが出来なかった。
稽古期間中、コロナ感染症に関して脳裏をかすめなかったわけではない。
東京を往復するキャストもいた。
万が一、キャスト&スタッフの中で感染者が現れたら?
と考えないわけではなかったが
長野市内はまだコロナ旋風が吹き荒れることもなく
悩むほど考えることもなく本番を迎えることができたことは
奇跡としか言いようがない。
本当に・・・本当にありがとうございました・・・
が、終演後2週間は気が気ではなかった。
私自身も本番一週間前に発熱し
すぐに熱は下がったが咳が長引いていた。
3月に入っていたら、すぐにPCR検査を
受けなければならない状態。
万が一、私がコロナに感染していたら・・・
考えただけでも恐ろしい。
終演後も咳が止まらないので病院へ行き
レントゲン検査を受けたが肺に問題はなく
薬をもらって、数日で緩解。
本番期間中、咳をしている私にスタッフさんが
コロナじゃないのー?
と笑いながら言っていたけど
笑いながら「まさかー」と答えた私にとって
コロナ禍はまだ「他山の石」だった。
本番から2週間が過ぎ、長野市内に感染者は現れず
ホッと胸を撫でおろしたことを鮮明に記憶している。
良かった、本当に良かった・・・
ただただ感謝です・・・
この感謝の気持ちをどのように表現したらいいのか・・・
悩みつつ出した答えは
今できることを真摯に取り組む!
それが、今の私たちにできること・・・
だった。
3月に入って、東京の感染者数は急激に増加し
長野県内もじわじわと増えつつあった。
いずれ長野市内にも・・・
得体のしれないウイルスが
黒い霧のように迫り来る・・・そんなイメージ。
忘れもしない4月10日
ついに長野市内にも感染者が確認され
翌日、保健所に問い合わせたが
感染経路を説明してもらえなかったので
4/11(土)夜からオンラインによる稽古にスイッチ。
実は市内に感染者が現れたら
オンライン稽古に切り替えることを想定し
ネットに詳しいケンジに準備を頼んでいました。
案の定、次の週から公民館が使用不可となり
準備をしていなかったら
稽古を休むしかなかったよね、きっと。
MAのオンライン開催も検討し
先生方のご協力を得て、4月下旬から開始。
細々と続けて来たMAだが
オンラインに切り替えたら
大勢の方が参加してくれるようになってビックリ!
遠方の方でも参加できるのがオンラインの利点だよね。
県外や南信の参加者もいて
毎週日曜夜は楽しいひと時を
過ごさせていただいている。
さて・・・
3月以降の演劇界は・・・
東京では全ての公演が中止となり
百々眼の東京キャストも
次に予定していた舞台が全て流れた。
夢幻も3月、4月に予定していた
佐々成政おもてない武将隊の出演が取りやめとなり
5月の室堂・黒部ダムでの演舞も中止。
6月に立科小学校で上演予定だった
児童劇「手のひらのオズ」公演も中止。
ケンジが講師を務めるフリースクールの講義も
3月以降ずっと行われないまま今に至る。
7月に辰野町、10月に小布施町、12月に須坂市で
市民参加型の公演のご依頼をいただいているが
いずれも中止になる可能性が・・・
そんな不安を抱えながらも
今できることをコツコツやり続けようと
オンライン稽古、オンラインMAを継続しつつ
私は依頼をいただいている新作の下調べや
山積みになっている本を読みつつ
ネットで映画&舞台鑑賞をしながら
「人間社会における演劇の必要性」を考え続けていた。
阪神大震災、東日本大震災の時も一か月ほど考え続け
「生きる力を育むのが演劇」と位置づけ
その後の創作のエネルギーに変えた。
その考えは変わらない。
けど、今後も続く自粛生活と新生活様式について
考えざるを得ない。
恐ろしいコロナと日々格闘している
医療従事者の皆さまのご苦労は計り知れず
感謝の気持ちで日々過ごしているが
医療崩壊は絶対に防がねばならない。
実際に演劇上演をしようと思えば
関係者がコロナ禍の不安に苛まれないよう
配慮していくのが劇団代表としての責務だ。
生きる希望と体力、精神力を養えるのが
夢幻が造る市民劇だ。
けど、お客様の心が震える舞台でなければ
上演する意味がない。
新生活様式を取り入れながら、それを実現できるのか・・・
実現を目指して創意工夫を凝らしていく
それが夢幻工房―
ご依頼があれば、善処しながら精一杯取り組む―
そんな決意を込めてBlogを再開しました。
記念公演の期間中の出来事も
おいおい綴りたいと思っています。