蜜柑のつぶやき ~演出家の独り言~

NPO法人劇空間夢幻工房の演出家/青木由里の日々の呟き。脚本執筆・役者・ワークショップ講師も兼業する舞台人日記♪

劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演「ISHIN version.2024」

NPO法人劇空間夢幻工房 創立25周年記念公演
タイトル 『ISHIN ~狼たちは最果てに~ version.2024』
脚本・演出 青木由里
出演 青木賢治/栗生みな/村松沙理亜/清水まなぶ/井田亜彩実/導星ゆな 他

日時 2022年9月8日(日)11:00~/15:30~
会場 飯山市文化交流館 なちゅら 大ホール
チケット予約フォーム:https://www.quartet-online.net/ticket/ishin2024

皆さまへ感謝を込めて晴れやかに開催‼
どうぞお楽しみに‼

見通し♪

2010年10月14日 10時48分35秒 | 日記
チリ落盤事故で地中に閉じ込められていた33人が
本日無事全員救出された

昨日、最初に一人目が救出されてから22時間36分…
69日ぶりに地上の新鮮な空気を吸った人々…
当初予定より、救出日数も救出作業時間も短縮した
救出チームの尽力に敬意を表したい。

33人という集団である。
価値観も違えば、趣味趣向も違う
いろんな人がいるだろう。
にもかかわらず、気温も湿度も高い地下で
お互いに励まし合いながら
一人の挫折者もなく
閉鎖された空間から生還できた…

人間という生き物に対して
希望を持つことができる出来事だった。

最初は、礼儀を重んじていたとか。
それが徐々に友人関係になり
救出順も『蜘蛛の糸』のカンダタのように
自分さえ助かれば、とか、我先に、ではなく
お互いに譲り合って、体調の悪い人から
カプセルに乗せたそうで。
現場監督だった方のリーダーシップの見事さと
それに協力しようとする人々が存在したからこそ
成し遂げられたことに違いない。

どんな環境下でも、冷静に状況を把握し判断する能力や
経験豊富で先を見通す能力、そして
他者とのコミュニケション能力があれば
必ず生き抜くことが出来るという証明。

もちろん救出側の尽力もあったればこそだ。

そして、家族との深い繋がり―

大切な人との繋がりが絶えなければ
どんな過酷な状況も耐え抜ける…

いろんなことを考えるきっかけになった。

今後、閉じ込められていた人たちの心のケアと
家族への心のケアが必要だ。
長期間に及ぶ暗闇の中の生活は
経験のない私たちが想像しても想像しきれない世界。
どうかトラウマになりませんように…

豊富な経験や冷静な判断能力
イメージ力を持っていれば
先を見通し、行動することが出来る。
これは、舞台人にとっても必要なこと。

舞台は危険が伴うものだから
私もそれらの能力を更に磨いていかねば…

今日は午後からS短大の舞台仕込み。
事故のないように、そして効率的に進められるように
しっかりとイメージをしながら臨もう

あと三回!

2010年10月12日 13時21分16秒 | 日記
昨日は、前夜からの腹痛のおかげで仕事が捗らず
またもやS短大の練習に遅刻
それでも何とか昨日やるべきことは終わらせることができ、ホッ。

大道具造りを私も一緒にやるつもりでいたが
腹痛の影響で、劇団員にお願いすることに。
昨日の午後、劇団員三人が大きなXXXを製作してくれた。

  ありがとぉ~

そして、昨日の練習には、先月退団したもっちゃんが
差し入れを持って、見学に来てくれた。
今年のメンバーの中にはオープンエアに出演した生徒が四人もいるし
出演しなかったメンバーもボランティアとして参加してくれて
もっちゃんは、何かお手伝いすることがあれば…
と、思ってくれているようだ。

  ありがとう、もっちゃん

生徒たちは、差し入れに大喜び
見学者がいるせいか、少々緊張気味のようにも見えたけど
本番前に、お客様を意識出来る機会があって良かったね

さて、あと残るは照明プラン…
今日、業者さんとすり合わせをして完了の予定。

稽古出来る日数は、あと三日!
明後日は、仕込みとなる。
生徒たちのテンションが更にアップするよう
私も精一杯サポートしていこう

アメイジング・グレイス

2010年10月10日 23時45分38秒 | 日記
今日は、朝からS短大の生徒達の稽古に参加。

  みんな、覚えが早いっ!

と感心してます

何しろ短期決戦なので、台詞や動き
そして踊りや歌を一気に詰め込んでる感じだけど
嫌な顔一つせず、一度教えたことを
次の稽古時には、きちんと覚えて来てくれて
本当に助かってます

覚えが早いと言えば、キッズのクラスのTomoya君もだ

昨日キッズの稽古時に、サンクス用のキッズ台本を渡す予定だったが
S短大の舞台発表の準備で台本を上げられず
キッズの稽古が始まる前に、オープニングの
Tomoya君の台詞を考えて、手書きで彼に渡し

  これ、ちょっと長いけど覚えてね。

と伝えたのが、基礎訓練が終わった18:30頃。
それから、他のキッズメンバーの歌と踊りの稽古に入り
18:55頃、Tomoya君に

  台本を見ながらでいいから、やってみよう。

と言って促したところ、彼は台本を持たずに演技を始めた!

いやぁ、驚いたのなんのって

初見にも拘らず、彼なりに感情を入れて
身体も使いながら、台詞をとちることも噛むこともなく
見事に演じてみせてくれた。
もちろん、もっと練習を重ねる必要はあるが
さっき渡したばかりの台本を
あっという間に覚えて、その上演技まで組み立てるとは…

これからが楽しみな未来の人材です

あ、話が脱線した

短大生の稽古終了後、MA会場に向かう。
今日のMAは、ジャズ・声楽・表現。

私は一旦自宅に戻り、夕飯の用意をしてから再び会場へ。
今日は団員や参加者とともに声楽のレッスンを受けた。

非常にゆっくりなラジオ体操から始まり
首や顔や上半身のストレッチを念入りに行い
呼吸法・ハミング・発声を一通り終えた後
「Amazing Grace」を2パートに分かれて歌った。

楽しかったなぁ~
久しぶりの声楽だったので
歌えるか不安だったけど
何とか音も取れて(私のパートはアルト)
ハーモニーを楽しめて、ちょっとしたストレス解消になったかも!

この曲、大抵の人が知っている有名な曲だよね。
けど、詳しいことを知らなかったので、ちょっとWikiで調べてみた。

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Amazing Grace→アメイジング・グレイス(和訳例:すばらしき恩寵)
Grace→「神の恵み」「恩寵」
作詞者はジョン・ニュートン 作曲者不明  
讃美歌

ジョン・ニュートン
 1725年、イギリス生まれ
 母親は幼いジョンに聖書を読んで聞かせるなど敬虔なクリスチャンだったが
 ジョンが7歳の時に亡くなった。
 成長したジョンは、商船の指揮官であった父に付いて船乗りとなったが
 さまざまな船を渡り歩くうちに黒人奴隷を輸送するいわゆる「奴隷貿易」に
 手を染め巨万の富を得るようになった。

 当時奴隷として拉致された黒人への扱いは家畜以下であり
 輸送に用いられる船内の衛生環境は劣悪であった。
 このため多くの者が輸送先に到着する前に感染症や脱水症状
 栄養失調などの原因で死亡したといわれる。

 ジョンもまたこのような扱いを
 拉致してきた黒人に対して当然のように行っていたが
 1748年5月10日、彼が22歳の時に転機はやってきた。
 船長として任された船が嵐に遭い、非常に危険な状態に陥ったのである。
 今にも海に呑まれそうな船の中で、彼は必死に神に祈った。
 敬虔なクリスチャンの母を持ちながら
 彼が心の底から神に祈ったのは、この時が初めてだったという。
 すると船は奇跡的に嵐を脱し、難を逃れたのである。
 彼はこの日をみずからの第二の誕生日と決めた。
 その後の6年間も、ジョンは奴隷を運び続けた。
 しかし彼の船に乗った奴隷への待遇は
 動物以下の扱いではあったものの
 当時の奴隷商としては飛躍的に改善されたという。

 1755年、ジョンは病気を理由に船を降り
 勉学と多額の寄付を重ねて牧師となった。
 そして1772年、「アメイジング・グレイス」が生まれた。
 この曲には、黒人奴隷貿易に関わったことに対する深い悔恨と
 それにも関わらず赦しを与えた神の愛に対する感謝が
 込められているといわれている。
~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~

讃美歌だったんだ…
英語の意味も知らず、心に響くなぁと思いながら
何となく聴いてました

私がこの曲を初めてCDで聴いたのは
白血病で若くして亡くなった本田美奈子さんのベストアルバム。
他にもいろんな歌手が歌っていて
耳にする機会が多かったけど、讃美歌とは知らなかった。
ったく、無知ですね

上記のジョンの生き方をもう少し調べてみたい…
そんな衝動に駆られた。

さて…
S短大の舞台用音響の不備を手直ししなきゃ
今日、流してみたら、音不足や音が割れている音楽があって。。

生徒があんなに頑張ってるんだもの。
私も頑張らねば

ってか、夢幻がサポートするのに
裏方に不手際があっちゃまずいものねぇ~

また消えた!

2010年10月09日 23時53分53秒 | 日記
昨日の夜中、Blogをアップしたのにぃ~

またもや消えちゃった

投稿ボタンをクリックした途端
Gooブログのログイン画面になっちゃって…
これで何度目だろう
前回失敗したときは、数日間メモ帳に書き込むようにしてたんだけど
大丈夫な日が続くと、消えた瞬間のショックを忘れてしまう

学習能力ないねぇ~
と言われても仕方なし、ですね

昨日の午後、着ぐるみのお仕事に関する来年度に向けての打ち合わせ
その後、善光寺下の竹風堂さんに向かった。
ここの三階に、良い感じのホールがあるとT氏から伺い
うちの舞台上演が可能か視察に行った次第。

雰囲気は癒し系?和風ともアジアン系とも思える落ち着いた感じ。
間接照明がたくさん取り付けられていて
少人数の静かな芝居あるいは品の良い感じの作品なら似合いそうな空間。
いずれそんな作品が作れたら、ここを使わせて頂こう。

夜は劇団員のみのミーティング。
ここのところずっとミーティングが続いている。
新劇団員のケンジ君は、私が稽古場に到着するまで
外郎売の自主稽古をしている模様。

私は、次回作品のテーマや時代背景・人物などを調査中。
昨日は、ちょっと面白いデータを仕入れたので
それをみんなに話したところ、大いに盛り上がり
大いに脱線しちゃった
ま、あれはあれで良いか。。。

帰宅して、S短大用の音楽編集に取り掛かろうとしたんだけど
NHK教育で「ハムレット」が放送されると知り
ついつい観てしまったのが運のつき
長いかな?と思ってはいたんだけど
観終わって時計を見たら、なんと午前2時
一応音楽ソフトを開いてみたが
昨夜は眠気が次々と襲ってきて、まるっきりダメ
ついに挫折し、ベッドの友に

今朝から起きて編集作業を始めたんだけど
やり始めると、手直ししたくなって
直し始めるとこだわり出しちゃったりして
午後からのS短大の稽古を遅刻する羽目に…
先に劇団員が行ってくれたので、助かりました

寝なくても頑張れるときもあるのにねぇ。。。

遅刻の原因になった昨夜の「ハムレット」について
シアターガイドのHPに掲載されていたので転載しておきます。

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10月8日(金)のNHK教育テレビ「芸術劇場」では
中国の劇団、北京人民藝術劇院の『ハムレット』を放送する。

北京人民藝術劇院は、52年、中国文学界の巨匠・曹禺(そうぐう)により設立。
国内外の古典から現代劇まで幅広く手掛け
欧米やアジアなど海外公演も行った実績もある、中国を代表する劇団。
これまで同劇院では、演出家として海外から
アーサー・ミラー(83年『セールスマンの死』)
チャールトン・へストン(88年『ケイン号の叛乱』)
モスクワ芸術座首席演出家エフレーモフ(91年『かもめ』)を招いてきた。
08年には、劇団四季の浅利慶太を演出に迎え
シェイクスピアの『ハムレット』を上演。
同劇院史上初の日本人演出家によるシェイクスピア作品上演となった。

権謀術数渦巻く中世デンマーク王家の悲劇を描き
シェイクスピア四大悲劇の一つとされる『ハムレット』。
浅利演出では、“王家”と“一つの家庭”という二つの面から本作をとらえており
「英国が発明し、日本が加工し、中国が製造した」と高評を得た。

今回放送されるのは、今年、同劇院が来日し
劇団四季の『ハムレット』と併せて上演された東京・自由劇場での公演である。

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最初は、面白くなかったら観るのやめるつもりだった。
きっとねぇ…
オープニングで興味をそそられちゃったんだよね。
舞台床は黒いリノが敷き詰められ
前ツラから奥に向かって
何本も白い(だと思う)ラインがまっすぐに貼られていて

  何の意味があるんだろう?
  どんな効果があるんだろう?

と、私の好奇心が蠢いちゃった。

若干八百屋舞台気味だったのか
ラインによる目の錯覚だったのか
舞台奥に向かって緩い傾斜があるように見えた。

私の好奇心の対象となったラインには
蛍光塗料が塗られていて
暗くなると点線として浮かびあがるように施されていたし
ハムレットの父の幽霊が登場するシーンでは
奥から流れて来たドライアイスの下からラインがぼんやりと浮かび
照明との兼ね合いもあって、不思議な空間を生み出していたが
それ以外は、このラインが然程効果的とは思えず、少々残念だった。

芝居自体は、最初動きがなくて眠気が来てしまい
観るのをやめちゃおうかな、と思ったけど
このラインの効果を見たくて観続けた結果
最後まで観て良かったと思った。

翻訳の福田恆存氏の生み出す台詞が面白く面白くて
現代では決して使わない日本語なんだけど

  なるほどぉ~

と妙に納得してしまう台詞があったり
ハムレットがオフィーリアに吐く台詞

  尼寺へ行け!

は有名な台詞だが、こんなに面白い台詞だとは気付かなかった。
シェークスピアさんは、笑わせるために書いたのか
どうかは、わかりませんが。。

発見がいくつもあり

  古典劇にも、いずれ挑戦してみたい

と、改めて思いました

嬉しい悲鳴?!

2010年10月07日 23時14分55秒 | 日記
次から次へとやることがあり
嬉しい悲鳴をあげている毎日です

  児童向け芝居宣伝用チラシ
  ワークショップ企画書

この二つは、売り込みに必要な材料で
ようやく完成したところ
これから積極的に宣伝していく予定。
児童向け芝居「カン太の涙」に関しては
宣伝用PVを製作中でして
完成したらまたupしますので
どうぞ楽しみにしていて下さい

明日は、S短大舞台発表用の音響&照明仕込み図を仕上げなきゃ

そうでした
来週土曜日に、私が教えている生徒たちによる
学園祭での舞台発表があります
生徒たちは、みんな前向きでやる気満々♪
今年もとっても良いチームが出来上がりました

下記が詳細で~す♪

タイトル ~清泉版~ユタと不思議な仲間たち

  原作/三浦哲郎  脚本・演出/青木由里
  舞台製作協力/NPO法人劇空間夢幻工房
  日時/10月16日(土)11:00~
  会場/清泉女学院大学・短期大学 体育館
  入場無料

これは↓生徒が製作したチラシです


劇団四季がミュージカル化し
テレビ化されたこともある「ユタと不思議な仲間たち」を
短大「ドラマワークショップ」用に私が脚色した作品。
パワフルで、笑えてちょっぴりホロリ♪
音楽も一風変わったセレクトで
きっと楽しんで頂けると思いますo(^O^)

ご予定があいている皆さん♪
学園祭を覗きがてら、ご来場頂けると嬉しいなぁ~

あ!
私は、照明オペレ―ターとして体育館入口付近にいますので
ご来場下さった方は、ぜひお声掛けくださいm(_ _)m

皆さんのご来場を、心よりお待ちしていますヽ(´∀`*)ノ