俳句を始めてから2年。まだまだ初心者の部類である。多作、多捨、多読と言われる。それにも、やはり年月が必要だ。他の人はどうしているか、ちょっと気になる。そこで本書を手に取ってみる。
今回読んだ本は、俳句を始めたばかりの著者の一年余りの体験を綴ったもの。エッセイストだけに、言葉の感性が鋭い。言葉の選び方、推敲の様子が子細に書かれていて面白い。
五七五の中で、たった一文字の違いが秀句と駄句を分けるとよく言われる。そういうことも句会に出て、実体験していくことで身についていくものだ。世の中ヴァーチャルが優位だと言われることが多いが、やはり面と向かった人間関係が大切であることを読後、改めて感じた。
岸本葉子 『俳句、はじめました』 角川学芸出版 2010年
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