こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

金木犀

2009-10-15 23:45:43 | 季節
金木犀は、遠くにあっても仄かに香って、自らの存在をそっと主張する。押しつけがましくなく、派手でもない。謙虚であり、淑やかである。それでも、そこにいることが、しっかりとわかる。ああ、なんという強さなのか。



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5 コメント

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素敵なことばをいつも・・ (yuta)
2009-10-17 21:11:26
都筑先生,こんばんは。
コメントをいただいていたのですが,そこにはすぐに自分のことばを書くことができませんでした。今も,まだ・・・・。すみません。
今日オープンキャンパスの模擬講義があり,「こころとことば」というタイトルで,先生にコメントいただいた記事に載せた詩などを題材にしながら授業をしました。講義の内容を考える時期に先生のコメントいただいたので,ずっとその内容を思いつつ講義の中身を考えていたように思います。いつも助けていただいているような気がします。こういうのもシンクロニシティーなんでしょうか?
 金木犀の香りがまだ大学の構内でも漂っています。控えめだけれど,時期が来るとちゃんと自分の存在を主張するこの花が,何か好きです。
私も子どもの時,父や母の気持ちに温かいものを感じさせたことがあったのでしょうか。そんなこと思いもせずにおりました。
いつも素敵なことばをありがとうございます。
 
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シンクロニシティー (都筑)
2009-10-18 23:12:52
yutaさん、不思議とシンクロするんですね。なぜなんでしょうか。理由があるような、ないような。理由がなくても、シンクロすることで、舞台が回っていくんです。人生という舞台が。
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胸鎖乳突筋 (前嶋英輝)
2009-10-19 09:50:15
都筑先生、こんにちは
金木犀を見ると思い出す言葉があります。
人体彫刻をしていると、正面から見たときに胴と頭をつなぐ首が重要な表現を担うことになります。
特に女性像の場合、鎖骨から首につながる線の表現は、品格を求められます。
ある先生が、「ここは夜道に金木犀の香るごとくつくりなさい」といわれたのを思い出します。
解剖学的には、胸鎖乳突筋という部分です。「胸鎖乳突筋という名前は、胸骨と鎖骨を起始とし、側頭骨の乳様突起(及び後頭骨)に停止するところからつけられた」そうです。
鎖骨と胸骨で二頭筋になっており、はっきりつくるとグロテスクになってしまうし、ぼんやりつくると構築性の無い造形になってしまいます。そこで「夜道に香る」ことが重要になるのですが、視覚を臭覚を通して触覚に伝えるという共通感覚の限界点をためしているようです。
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シンボル (yuta)
2009-10-19 22:02:36
今晩は,都筑先生,前嶋さん。
英語教育が専門だった親戚の小父さんが,「胸鎖乳突筋」のくっきりと出る女性の美しさについて話をしていたことがありました。・・「ここは夜道に金木犀の香るごとくつくりなさい」,「押しつけがましくなく、派手でもない。謙虚であり、淑やかである。」・・,金木犀という花が,女性の(人間の)美しさのシンボル的イメージになっているということなのでしょうか。
 もう一つ,大学生のころ解剖生理学のお医者さん(男性の先生)のたった数問の試験問題の一つが「胸鎖乳突筋について述べよ」だったのを今でも思い出します。「なんじゃそれ????」という衝撃が忘れられません。・・こうして見ると,なぜ「胸鎖乳突筋」がはずせなかったのか?わかったような気がします。
 金木犀ってすごいんですね。
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夜道に香る金木犀 (都筑)
2009-10-20 22:06:36
前嶋さん、yutaさん、金木犀を見ながら感じたことを書いたら、胸鎖乳突筋にまで行き着いたのでビックリすると同時に、こんな風に多方面から物事を見つめ考えることが大事なのだということに気づかされました。ありがとうございました。
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