こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

試験シーズン

2005-06-16 04:21:05 | 教育
ベルギーの大学は医学部を除き、希望者は全員入学できる。ところが、その後が厳しい。

今週月曜日(13日)から試験が始まった。7月9日まで続く。面接口述試験が多いので、期間は日本よりも長い。この試験期間で不合格となった場合、8月22日から9月17日まで、もう一度試験を受けられる。どちらかに合格すれば、9月26日から始まる2005ー2006年の新年度を迎えられる。さて、どれぐらいの合格率か。

20点満点中
 最優秀 20 
 優秀  18~19
 秀   16~17
 良   14~15
 可   10~13
 不合格 9点以下

2002~2003年度心理学科1年生
 最優秀 1人 
 優秀  1人
 秀   12人
 良   54人
 可   212人
 不合格 141人
 受験者数 421人 合格率 66.51%
 入学者数 563人 合格率 49.73%

Leuvense Afgestudeerden in de Psychologie en Pedagogiek より。


合格率は年によって若干異なり、入学者の40~60%の間。この数字を見ると、かなり厳しいことがわかる。滝のような(ウォーター・ホール)教育制度である。
     

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2 コメント

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入ってから厳しい (加藤弘通)
2005-06-17 21:05:57
 日本でも入学後の過程をもっと厳しくしろという意見もありますが、僕個人は、どこでセレクションをかけるかだけの問題であって、それによって、大幅に結果に違いがあるようには思えないのですが・・・・。



 厳しい入試を勝ち抜いた日本の研究者だって、厳しい過程を勝ち抜いた欧米の研究者だって、そんなに無茶苦茶レベルが違うというようには思えないのですが、これは僕個人の意見なのでしょうか。
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モラトリアム学生はいない (都筑)
2005-06-18 04:47:58
加藤くん、日本の大学では楽勝科目と必勝ノートで、楽々と卒業まで辿り着く学生がいます。しかし、ベルギーではそうした学生はいません。必死でやらないとついていけない。それをくぐり抜けた学生のなかから、さらに選ばれた学生が大学院に入る。そして修士3年を終えて、ドクターコース。



日本とベルギーのシステムのちがい。どちらが良いかはわかりません。確かなのは、院生が自信を持っていることです。システムが何年か前から変わり、ドクターコースの授業はすべて英語。もともと小さい国だけに、世界を目指す意識が強いのかもしれないと思います。



レベルの違いも確かなことはわかりません。言えるのは、日本語で書かれた論文の水準は、他の国の人が書いた論文とは直接比較できないこと。日本人にわかっても、外国人にわからないのでは、比べようがありません。



ベルギーの研究者も、国内向け(政府や助成金補助団体)にはオランダ語で、国際的な視野からは英語で論文を書くというように使い分けています。日本人も、そうした視点が必要だなと、こちらにいると痛感します。
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