こころ模様

人はなぜ生きるのでしょうか。希望、居場所、時間というキーワードから、人生とは何かについて考えていきます。

二月の雪

2010-02-13 22:38:22 | 季節
朝、ルルの散歩に出かけると、差した傘に当たる雨音がいつもとは違う。目を凝らして見ると雨粒が白い。雪交じりの雨、雨交じりの雪。ゆっくりと戻ってくると、生け垣が白くなってきている。

朝飯を済ませて駅に向かう途中にあるヤブラン。雪がやや積もって、やや淋しげな風情がした。


人の目を気にするということ

2010-02-12 22:38:59 | 自己
私たちは常に人とのかかわりの中で生きている。ただし、それを意識する度合いは、人それぞれである。「人の目を気にする」というのは、どちらかと言えば、あまりよい意味では用いられないことが多い。他人からどう見られているか、それを過度に気にすることによって、萎縮してしまったり、過剰に振る舞ったりすることが問題となるからだろう。

「人の目を気にする」ということは、果たしてネガティブなことなのであろうか。改めて考えてみると、自分のおこなった行為が他人からどのように見られているかをメタ認知的にモニターすることは、大変重要なことなのではないかと思う。自分の発言、レポートや報告など、日常的な行為の一つ一つが、周囲の人からどのように見られているかを考えずして、自分の気持ちのおもむくままにおこなっているとしたら、それほど愚かなことはないのではないだろうか。

この季節、レポートや論文、各種の発表会、試験の答案などに接する機会が多く、そんなことを強く感じる。

ウズラ豆

2010-02-11 15:55:04 | 料理
買ってきたときにはウズラの卵のように茶色の斑があるのに、煮ているうちにこんなふうになっていく。
ウズラ豆はアクが強いので、一度煮立ったらお湯を茹でこぼして水を入れ替えてから煮るとよい。


食堂かたつむり

2010-02-09 22:17:13 | 映画
食堂かたつむり

かつて声を失った女性が自らの声を取り戻すという物語。
娘と母親がすれ違いながらも相手を理解するという物語。
人間を愛する人の周囲には善意の人が集まるという物語。
心を込めて作った料理は人の心を揺り動かすという物語。
人間は他の動植物の命をもらって生きているという物語。
自然の中で生きることが大切なことを教えてくれる物語。

いくつかの物語が重層的に連なり、さわやかな感情を引き起こしてくれる映画。

教師の役割

2010-02-07 22:45:10 | 希望
昨日、同僚の最終講義とパーティーがあった。何人かの卒業生と久しぶりに会った。「会えてよかった」と言われると、それだけで嬉しくなる。教師の役割は、在職中はいつまでも元気でいること。そう感じさせられる一日だった。

満つれば虧く

2010-02-05 22:41:19 | 歴史
今朝の朝日新聞一面の見出し。

地検、小沢氏を不起訴
「幹事長職 返上せぬ」

朝青龍引退
暴行問題責任取る

出処進退を巡る取り合わせの妙。同じ体質を抱えているようでもあり、違うようでもある。

ここで戯れ歌を二つ。

物言いに人の度量の見え隠れ
本性は常に変わらず一路なり

二人を見ていると、法政大学名誉教授の中川作一先生が、第二次世界大戦中、自分が高校生時代に、国語の教師が授業中に小声で、こんな風に言っていたと話していたことを思い出す。「満つれば虧く。東条も同じじゃないですか?」(注 東条英機)


月(つき)満つれば則(すなわ)ち虧(か)く
《「史記」蔡沢伝から》満月は必ず欠ける。物事は盛りに達すれば必ず衰えはじめるというたとえ。

節分

2010-02-03 23:05:52 | 時間
今日は節分。夕刊には成田山新勝寺の豆まきの記事。

もともと節分とは、立春、立夏、立秋、立冬の前日のこと。季節の区切りを意味する。「節」も「分」も、節目や分け目を指す言葉である。

節分の翌日からは、春、夏、秋、冬となる。そうやって一年を区切って来たということだ。このような区切りは、1月、2月というような人為的な区切りとは異なる。太陽と地球の相対的な関係において、生まれてきた自然の区切りである。

それを自分たちの生活の区切りとして、暮らしの中で使って来たのだ。区切ること、分節化することの大切さを、節分は教えてくれる。



  節分や密かに鬼も化粧して   遊

2010-02-02 21:16:15 | 季節
昨晩から今朝未明にかけて雪が降った。朝起きると一面の銀世界。水っぽい雪だったので、みるみると溶けていった。それでもあちこちに雪の固まりが残っている。夕方歩くと、残った雪の上を渡る風が冷たかった。