成城の住宅地にある、旧猪俣邸住宅(1967年)
猪俣猛(ご夫妻)さんのお家なんですが、
設計したのが、建築家の吉田五十八さん、で有名です。
門と塀が合体したような門から玄関へ向かうと、
デコボコのない平面な玄関(この次点で私好み期待が高まる)。
大きな居間(絨毯)
食堂(板張り)と中庭にも面しています、お部屋の配置がちょっと変わっている。
大きな扉を開け放つと、光と風が入ってきますね。
見どころは、引込み戸
(外側から)雨戸、網戸、ガラス、障子を全て引込み戸にすることで、
とても開放的な空間になって、お庭が絵のようです
庭に面したお部屋は、解放感抜群。
しかも、屋根が3段に重なっているので、
風は通しても、日差しは適度に遮ってくれます。
1982年に増築された書斎と茶室。
角になる書斎の窓も、戸を全て引き込んでいる。
プライベート用の茶室だけでなく、
渡り廊下でつながれた茶室(お客さんなど、おもてなし用)もある。
ただ、渡り廊下が微妙に曲がっているため、
母屋から見ると離れのように見えるのは、さすがです。
成城でこれだけの邸宅を維持管理するのは、
あまりに大変なようで、
1998年に世田谷区に寄贈され、
その後、財団(世田谷トラストまちづくり)が管理運営しています。
そうでなければ、おそらく解体するしかなかったでしょうから、
貴重な文化財として、こうして残してくれていること、感謝&感謝です