ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

モスクワ⇔ムルマンスク1965kmの旅(6)

2008-01-22 21:47:12 | ムルマンスク⇔モスクワ 1965kmの旅
ネットカフェを出て、地下鉄ソコーリナヤ線(①)に乗り、チーストィェ・プルドゥイ(Чистые пруды)駅まで来ました。そこにはチスタプルードゥヌィ・ブリヴァール(Чистопрудный бульвар)という閑静な並木通りが続いています。並木通りの中には池があるのでしょうか・・・ね。氷がはっていて、家族連れや子供たちがスケートを楽しんでいました。並木通りを囲うように路面電車が静かに走っていました。

駅出口からこの並木通り沿いに歩くと、5分もしないところに右手に見えてくるのが、この日の昼食場所である「ヴェゲタリアンスコエ・カフェ・アヴォカード(Вегетальанское кафе Авокадо)」です。緑の細長い看板が目印。でも看板には、最後から2つめの文字「д」が英筆記体の「」と書いてあります。ロシアではこの「」を「デー」と読みます。ロシア文字は他にもいろいろ紛らわしい文字が多いです。でもその説明はまた次の機会に譲るとして。店名からお察しできると思いますが、ベジタリアン専門カフェです。

インテリアは明るすぎない柔らかい感じの照明で落ち着いています。おしゃれです。女性や家族連れが多いですね。賑わっています。

ボルシチ(110ルーブル)、茸スパゲティ(250ルーブル)、ミントティーを注文しました。メニューには原材料表記もあるので、じっくり読みました。
ボルシチには「ビーツ(赤カブ)、キャベツ、じゃがいも、にんじん、セロリ、茸、玉ねぎ、干しプルーン、トマト、スパイス」以上。
茸スパには「エリンギ、ウイキョウ(ハーブ)、トマトジュース、生クリーム、サワークリーム、パルメジャンチーズ、バジルの葉」以上。

スパゲティの方は説明書きだけで想像つきます。みるからに美味しそうです。

でも、ボルシチは???
ボルシチには牛肉か鶏肉がないと。肉のブイヨンは必要不可欠、と「ボルシチを作り続けて★年」の私は常々思っていたのです。料理本にだってそう書いてあります。野菜のブイヨンだけだとピンボケしたような味に成りそう・・・?プルーン?どうして果物入れるの?

・・・と想像している間にボルシチが出てきました。見た目はやっぱりあの良くみるボルシチ。さてお味は・・・びっくりです。美味しいです。肉の味はしませんが、これはこれで美味しいです。ロシアの国民食ボルシチの味からかけ離れていません。スパイスに門外不出の秘密があるに違いありません

このカフェでは他にも日本料理も扱っています。モスクワでは寿司を中心に日本料理が大ブーム。メニューを見たら、「いちご巻き寿司(180ルーブル)」なんてのもありました。ロシアの人は米を主食ではなく、ロールキャベツの具に入れるなどして、野菜や果物などと同じく考えているから、こういう発想が出来るのかも。予算も度胸もないので注文しませんでしたが、どんなお味なのでしょうね。

興味持たれた方はこのカフェへどうぞ。

店名:Вегетальанское кафе Авокадо
所在地:Москва, Чистопрудный бульвар, д.12
電話:+7-495-506-0033, +7-495-506-5533
営業時間:10:00~23:00
平均予算:500ルーブル
(つづく)