イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

アートビジネスの失敗

2016年11月11日 | 岡山
岡山芸術交流というアートイベントの予告をテレビで見た時に
「作品のセレクトを失敗したな」と思いました。
そして、このアートイベントは美術の素人には受けずに成功しないだろうと確信しました。
その理由を書きますと、実に簡単なことです。

「蜂の巣の頭をした裸の女」の彫刻がテレビに映った時、
この作品を選んだ人は「なぜ裸の女の像が公共の場にないといけないのか?」
という活動があることを知らないのだろうなと思いました。

私がその活動を知ったのは、
岡山市の男女さんかく岡山の講習会で
「西洋美術史の中で置かれてきた女性の立場」を勉強してレポート提出をした時です。

裸の女が彫刻として、公共の場に現れたのは、
日本美術からではなく、西洋から来た美術によってです。
多くの女性は同じ裸の女の像が公共の目にさらされ、
胸や性器には落書きやチューインガムが貼りつけられることに不快感を感じました。
なぜ、裸の女の像が美術館の中ではなく、公共の場に出ていかねばならなかったのか?
その根源を調べて、同じ裸の女の像の扱いをどうしていくのか?
と考えて活動している方々がいます、と、
岡山市の男女さんかく岡山の講習会で習いました。

これは10年近く前の事であり、
岡山芸術交流の作品セレクトをした人は美術の素人さんかな?と思いました。
蜂の巣をかぶるのは、
別に裸の女でなくてもよかったのではないのか?男でもよかったのでは?と思いますが、
まあこれは作家さんの考えがありますから、
何を作るのも作家さんの自由がありますから。

でも、裸の女の作品を芸術交流の場に選んでくる、しかも蜂の巣をかぶって。
岡山での美術の歴史や県民感情を無視した作品セレクトには間違いありませんね。
不快感を感じる女性たちがいる作品を展示して、
どこが岡山芸術交流なんだろうか?と、元々のコンセプトまで疑いました。
言い出しっぺが女性服を扱う会社の方です。
「美術の中の女性の立場」を、お勉強しなかったんだなぁ〜と思いました。
私は裸で蜂の巣はかぶりたくないなぁ〜。(^^)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花時計