イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

長生きの意味

2021年10月06日 | 在宅介護
ノーベル賞受賞の真鍋淑郎さんが90歳、
奥様が80歳と聞いて、驚きました。

ノーベル賞は確かに
素晴らしい出来事ではあるのですが、
90歳で矍鑠(かくしゃく)とされて、
ヨガをされたり、水泳をされたり、
歩かれる姿のダンディさや
奥様も80歳で、
「彼が研究に専念できたのは、
私が支えたから」と
はっきりおっしゃる姿は、
もう、
かっこいいとしか言いようがありません。
おふたりの現在の姿が
素晴らしいなと思いました。

戦前という言葉があります。
戦前とは、

『第二次世界大戦より前の時代。 通常は、明治維新 (江戸城明け渡しである1868年5月3日) を始まりとして、第二次世界大戦終結 (ポツダム宣言(ws)調印である1945年9月2日) までを含める。』

という時期に生まれた人を
戦前生まれというのだそうです。
1945年生まれの人が、現在は76歳です。

母は1932年の89歳なのですが、14歳で終戦でした。
ですので、戦前の東京市で生まれたので、
(東京市湯島切通坂町51が母の生家住所)
「戦争前の東京は、とてもよかった」という話をよく聞きました。
幼い成長期に、しっかり栄養をとって育っていますから、
母たちの年代で、
戦争をくぐり抜けて、生きてきた人たちは
すごく丈夫な身体と、健全な精神の持ち主なんだそうです。
戦争を経験しているだけに、
私のような戦後生まれ(昭和37年、1962年生まれ)より、
すごく強いんだと思います。

我が家の母89歳は、
8年前に入れたペースメーカーを
入れ替える手術を受けました。
8年前の時は、
「約10年後にペースメーカーの電池が切れるから、
入れ替え手術をするけど、
その時は生きているかわからないな」
と考えていました。
でも、母は生き抜き、
ペースメーカーを入れ替えました。
母の心臓は、ほとんど機能してなく、
ペースメーカーで動いている状態だそうです。
でも、今まで、いくつかの出来事が母の生命を存えて、
ふたつ目のペースメーカーになりました。
これって、すごいことではないかと
私が介護しながら、思うんです。
父の時もそうでしたが、
戦前生まれの人たちの
「生きたい」というパワーって
私が考えている以上に、すごいんです。

真鍋さんご夫婦も、
長生きされていたからこそ、
素晴らしい賞をご自身、ご夫婦で受けられます。
ノーベル賞も素晴らしいけど、
ご夫婦で生きてこられたのは、
本当に素晴らしいことだと思いました。


母の借りている介護ベッド、
昨年12月から、
完全な寝たきりの在宅介護です。
訪問診療、訪問看護、訪問入浴を受けているので、
かかりつけ医や訪問看護士から
母の状態が伝わっていて
今回の入院では、私は説明することがなく、とても楽でした。




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