イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

菅原直樹さん

2021年10月14日 | 在宅介護
隣のお婆さん86歳の散水は
我が家への散水被害ではなくなったけれど、
お婆さんの敷地内に、水出しっぱなしは相変わらずです。

「何時間出しているんだろう?」と注意していたら、
最近は、だいたい2時間くらい出しっぱなしで
門を開ける音がするから、
娘が見に来て、水を止めているらしい。
水を止めて、家には入らずに帰ってます。

86歳のお婆さんの風呂や洗濯物は
「あんた、しときなさいよ」と言うだけで、
娘が面倒を見ている様子がない。
86歳なんて、なかなか動けませんよ。
いよいよ臭いだしたら、
娘が呼んだデイサービスの迎えが来ます。
最近は1カ月に1回あるかどうか、、、
ご近所は、お婆さんの散水とデイサービスに行く時しか
お婆さんの姿を見ないのです。
お婆さんの家に出入りする人もいない。
こういう家って、多いんだそうですね。
老いや認知症を嫌って、家族も近づかないんです。
世話もしないくせに、汚い、臭いと嫌って近づかないバカな家族です。
ですから、福祉の人もほとんど来てないです。
我が家は隣だから、
何か異常がないかは、
気をつけているようにしています。
部屋の中で死んでいることもありうる。

お昼のニュースで岡山の演出家、菅原直樹さんの
イギリスでの活動を拝見しました。
菅原さんは、高齢者や認知症の方々自身が演ずる演劇の演出家です。


3年ほど前から、菅原さんの活動を岡山のテレビの取材で拝見しています。
高齢者や認知症の方々は孤独で、
菅原さんが誘って演劇に参加されると
見違えるように、自分を表現されます。
とてもいい活動をされているなぁと
ずっと思っていました。

お昼のニュースで見たイギリスでの演劇は
街中で自由に動いて、人が関わっていくお芝居でした。
完成した作品を拝見したいなと思いました。

私は平面表現の絵やキルトだけど、
人間そのものが関わる演劇って
高齢者や認知症の方々には
平面表現よりはるかに
実体験になるし、手ごたえのあるものだと思います。
岡山の演劇は地道にされてきたグループがあって、
時々は拝見していました。
菅原さんのような、
表現と実生活が一致していくような演劇は初めてだから、
今後、菅原さんの活動が、
全国に広がるようになれば、
孤独な高齢者や認知症の方々が
少し楽になる時間ができるかもしれません。
つまり、介護をしている人にとっても、いいことだと思います。


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