イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

ゆっくり考える

2024年08月10日 | 在宅介護
理学療法士さんや整形外科の医師が
「怪我しないようにね。気をつけてね。」と
我々、高齢者に口癖のように言われるのですが
怪我とは、血が出るものだけが怪我ではないんです。

身体をねじり過ぎて、中の筋肉までおかしくなったり、
内臓を強打したりするのも
身体の表面から見えなくても、怪我なんです。

私が16年ぶりに仕事に出て
筋力体力が落ちているのはわかりましたから、
とにかく、怪我をしない、
怪我をする前に防ぐことを重点にしました。
たった4時間の仕事なんですが、
様々な動作の仕事で、しかもお客様ともお会いするので、
きちんと受け答えをしたいんです。

筋力がないですから、
アスリートが使うキネシオロジーテープを
身体の弱いところに貼りました。
筋肉の動きをテープがサポートします。

32mを買って20センチカット、裏の剥離紙切れ目を入れて
使いやすいよう加工しています。




前は全身に貼ってましたが、今は貼らなくてもいい筋肉の場所が自分でわかり、
貼るテープの枚数も減りました。

仕事前に貼り、帰宅してすぐ剥がすので、最低6時間くらい貼っていますが、
剥がす時に痛かったり、
テープの糸や粘着剤が残ったりしますが、
身体を守らねば、仕事だけでなく、日常生活にも困ることになるので、
貼ってサポートしています。

指も筋肉痛になったことがあり、
これはこのテープを指の下、つけ根に貼り、解決しました。
このテープはハサミじゃないと切れません。




こんなことしてまで働かなくていいんじゃない?と言われるかもしれませんが、
仕事は人との会話や繋がりができ、
身体や脳も動かすので、
おかげさまで血糖値、血圧、コレステロールも正常値になりました。
これを維持するために最低量の薬は飲んでいますが、
血糖値が90になったりする時も出てきて、それは食べ物で調整しています。
もちろん、定期健診に行って、かかりつけ医師に診てもらっています。
こんないいこともあるので、
61歳で仕事再開は、年を考えながら、サポートしながらの勤務です。
私には充分な働き具合なんです。

私より年上で、足の具合の悪い方が
バランスを崩し、
荷物を持ったまま転び、顎を打った話を聞きました。
帰宅して吐いたとも。
大丈夫だろうか?
労災保険があるので、病院に行かれただろうか?

最近、私のまわりの50、60歳代が転ぶ、という話をよく聞きます。
膝をかなりの怪我をされた方もいました。

私は働き出して、
転ぶことも頭にあったので、
足も土踏まずとふくらはぎ、膝、太ももの横にテープを貼り、
着圧ハイソックスを履き、
靴の中には腰痛用のインソールを入れています。
今は、それに保冷剤を入れた腰痛ベルトをしています。
足腰をガッチリ守っています。
それと、決して慌てない。
慌てたら、ろくなことはないから、
急がなきゃならない時でも
慌てずに行動するのを意識しています。

年取ると身体の反応が鈍くなるから、その分、今の状況をよく考える時間があるんです。
こういうのを年寄りの知恵の一部じゃないかと思うんですが、
身体に使うエネルギーを脳で考えるエネルギーにしているから
身体の反応が鈍くなってるんじゃないかな?
慌てている時も脳でどうしたらいいか?考えていますから、
身体をゆっくり動かして、転んだりしないようにする。
身体が安全なら、また考えて
次の動作ができますから
慌てていたことも解決できるんです。
とにかく、身体と脳を連動させて、
毎日の出来事を解決、消化しています。

最初から、職場の私より若い上司や先輩方には
「ゆっくり考えながら仕事します」と宣言しています。
元からのんびりとした性格ではあるんですが、
そうしないと、失敗するし、仕事ができない。
ゆっくり考えながら、理解してから、身体が動く。
年寄りは、そうなんです。
、、、この考えるのが、認知症予防になるらしいです。

働きに出て、とてもよかったと思います。
4時間しか働かないの⁈とも言われましたが、
16年間、家にいて介護だけでしたから、4時間で充分です。
すごく濃くて、ためになる4時間なんです。
お客様との会話が楽しいです。
何より、身体を動かせます。
満足しています。


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