イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

サイレンを鳴らさない

2023年07月17日 | 在宅介護
この暑さで、お隣のお婆さん大丈夫かしら?と考えていたんです。
例の、近くに住む娘と折り合いが悪く、歩いて20歩ぐらいなのに
娘はお婆さん宅には寄りつかないんです。

昨年は水を何時間も撒きまくったり、我が家の洗濯物をびしょ濡れにしたり、それはひどかったので、
娘に言いに行くと、
「年寄りなんだから、ほっといて」でしたから。
いつか、家の中で死んでるんじゃないか、と私やご近所もヒヤヒヤしてました。

この暑さ、大丈夫かな?
お弁当屋さんも来てないし、、、
息子さんも最近見ないし、、、
と思いながら洗濯物を干していたら、
救急車が‼️来ました。
私は、あっ、隣だ、と思ったら
やっぱりそうでした。

救急隊員の方々も、お婆さんの事情をご存知らしく、
「◯◯さん、今日はどうした?」と入って行かれます。
お婆さんが自分で救急車を呼ぶのですが、
救急車が呼べれるだけ、まだいい方なんです。
電話する力もなく、意識がなかったら、娘は家に来ないんだから怖い。

ストレッチャーに乗って出てきたお婆さんを見たら
顔に皺がいっぱいで、顔は真っ白に見えました。
あまりにも、手足が干からびていたので、
食事も飲み物もとってないと思います。
脱水、熱中症です。
救急車はサイレンを鳴らさず出て行きました。

患者の症状が軽度で、緊急性が低い場合。
つまり、人を乗せているけれど、急ぐ必要性がない場合は、
サイレンを鳴らさないそうなんです。
度々、救急車を呼ぶので、
大丈夫そうであったら、サイレンは鳴らさないような話になっているのかもしれないです。
もちろん、娘の姿はなく、お婆さんひとりで救急車に乗って行きました。

夕方、息子の車が来て
あれ?お母さんは?と言ってます。
娘、妹家に行ったみたいです。
おそらく、病院も知っていて、
お婆さんを治療してから娘に電話する、とかになっているんだと思います。
娘家族の住む家は、お婆さんが買ってあげたそうです。

よその家なんだから、ほっておけばいいんですが、
家族はいるけど、誰も看取ることなく、亡くなりそうだなぁと
なんとなく、思ったりします。
孤立死、というのかな?
救急車が来る度、ヒヤヒヤしています。




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