根無し草 枯れゆく身をも 忘れむと くるしくあふぐ うつろなる空
*この項が書かれているのは、平昌オリンピックが行われている最中です。金メダリストがふたりほど出ましたね。
しかしニュースで見るメダリストの顔は苦しそうだ。笑ってはいるが、表情が引きつっている。もう感覚の進化したみなさんには、何が起こっているかわかるでしょう。
そう、彼らはみなに見破られているのだ。馬鹿者がどんなずるをして、あんなものになっているか、すべてを見破られている。そして、身の周りからあらゆるものが消え始めている。
世界中に冷たい目で見られている。だのに途中でやめることができない。マスコミのお追従でさえ恥ずかしくてたまらないのでしょう。ゆであがった蛙のような顔をしている。
ヒーロー、ヒロインをつくるために、馬鹿が作ったかっこいい肉体が、みっともないなどというものではない。あからさまに、ずるをしているのが見える。
この時代、漫画のように長い足をした人間があふれ出ましたね。それははっきり言って、西洋人みたいにかっこよくなりたいという東洋人のわがままなのです。東洋人は普通、もっと胴が長く足が短い。それがいいというものなのだが。
自己存在の幼い頃にはだれでも必ず、ほんとうの自分の姿を嫌がる時がある。それで妙なことをすることがあるのだが。この時代はそれがみっともないほどおかしいことになった。
細く長くしすぎて、バランスをくずし、人間ではないような形にさえなったものがいる。それを、感覚の進化した人間の目に見られている。
自分をいやがり、ほかのものになろうとあがきまくってきた人間が見た、究極の姿と言えましょう。
神の愛からちぎれた、根無し草のように、そんな偽物の人間は枯れていく。どこにもいくところがない。
自分をよいものにするためにあふれるほどついてきた嘘が、本当の自分に帰る道を、大きくふさいでいるのです。