比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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白いユリの花が咲く頃

2006-08-12 | 比企の丘から
7月の中旬、ブラリと嵐山町の史跡の資料館に行きました。ここは資料館もいいですが鎌倉期の豪族畠山重忠の居住したと伝えられる菅谷館跡があり恰好の散策の森になっています。あまり手入れのしていない道は周回2キロぐらいか。隣接してオオムラサキの森、蝶の里公園もあります。7月はヤマユリの咲く頃、私が行った時は1本、2本の咲き始めのとき。人工的に植えたものではなさそうです。

白いユリの花を見て思いました。盲目のテノール歌手新垣勉さんの歌う「白いユリの花の咲く頃」。



はじめて聞いたのは昨年の7月、NHKの歌謡ショウ、新垣勉と聞いてCHを合わせた時、素晴らしい歌を聞くことができました。作詞、作曲は宮沢和史THE BOOM)、聞けば新垣勉のためのオリジナルとのこと。この詞にはしびれました。詞は少し長く、美しい沖縄(らしい)を歌っていますが、たった4行くらいウチナワンチュウの辛いむかしと心の中をうたっているのではないかと思いました。詞は

   君とあるいた道  風がうたう野道
    白いユリの花咲くころ  君とあるいた道
   君とあるいた道  ニヌファ星を探し  (中略

   君のなみだ見た日 赤く燃えゆく街
    逃げまどう人をかきわけ 君とはしった道  (中略

   君をさがした道  焼けたままの道
    夏も秋も冬も春も    君を待った道    (後略

比企の丘の嵐山で美しい白いユリの花を見ているうちにこの歌が浮かんできてジーンとなりました。沖縄の白いユリは、どんな花でしょうか。スカシユリでしょうか,テッポウユリでしょうか。この詞の中にある「ニヌファ星」は北極星のことです(二=子(ネ)、ヌ=の、ファ=方、子の方角の星ということでしょう。ウチナワグチって美しいですね)。この歌は東京大空襲や広島、長崎が赤く燃えている情景を歌っているとも考えられます。

新垣勉さん,いつまでもこの歌を歌ってください。


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