何という名の花なのか知らない。
早朝ウオーキング途中の道端にひっそり咲いていた。
薄いピンクの小さな、かわいらしい花だ。
だが、立ち止まり、手折って家の花瓶に挿そうとは思わない。
道行く人が、通りすがりにちょいと目をやり、
「おや、かわいらしい花だな」
そんなちょっとした思いをさせる花なのだ。
それが、この花の存在感だと思う。
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花にはいろんな生きざまがあることを知る。
野山一面をさまざまな花が爛漫に咲き乱れ、人々の感嘆が尽きない。
家々の庭やベランダも丹精込めた花々が、家人を和ませる。
そして、雑草の中に、あるいは道端に埋もれるように咲きながらも、
それでも自分の存在感を示す野花もある。
それぞれが自分を主張しながら懸命に生きている。
人も同じことではないか。