Toshiが行く

日記や趣味、エッセイなどで描く日々

AI作『ウオーキング』

2023年04月28日 06時00分00秒 | エッセイ


チャットGPTに頼んでみた。
『僕のウオーキング風景をエッセイ風に
書いてくれないか。1600字程度で……』


僕の前を僕の物言わぬ影が、同じように黙々と歩いている。
4月中旬ながら日差しは強い。
背から射す陽は、川面のさざ波にキラキラと跳ね返っている。
いつものように歩く川べりの道。そのたたずまいは穏やかだ。

       

だが、それは一面の顔。
隠された非情さに〝恨み〟がこもる川でもある。
今でもよく覚えている。2003年7月19日早朝、
前日からの豪雨により不意を打って氾濫。
堤防道路を越えた濁流はたちまち周辺一帯を水浸しにし、
マンション1階の当家もそれから逃れることが出来なかった。
床上10㌢ほどの浸水だったから、命を脅かされるほどではなかったが、
それでも室内は全面改修を強いられ、工事が完了したのはほぼ1カ月後。
それなりの費用もかかったし、
加えれば駐車場に停めていたマイカーも半分ほど水に浸かり、
結局廃車しなければならなかった。
「悔しいなあ。どんな悪い事をしたというの。
なんでこんな目に合わなきゃいけないの」
妻は我が家のそんな惨状にぽろぽろと涙を流した。
20年も経てば、妻共々その恨みは薄れ、
うってつけのウオーキングコースとなっているのだから
『喉元過ぎれば……』の感に我ながらあきれる。

70、80㍍先の川面が何だか騒がしい。
近づくと30羽ほどのシラサギが群れをなして右往左往している。
そのシラサギの間に黒いものが5つか6つ。
カワウだ。これまたせわしなく動き回っている。
どうやらエサ取りの共同作戦らしい。
潜水が得意なカワウが水中の小魚を追い、
シラサギの何十本もの脚がその逃げ道を塞ぎ、
逃げ惑う小魚をカワウがパクリとやる。
浮き上がればシラサギの餌食だ。
なるほど、なるほど。利口な鳥たちだ。

        

そんな鳥たちの喧騒ぶりに頬を緩ませ歩き続けていたら、
今度はとんでもなく不快な場面に出会った。
おそらく前夜、数人の若者が川沿いの道で盛大な〝宴会〟を開いたようだ。
ビールをはじめ酒類の空き缶・瓶が散乱し、
何かの食べかすを詰め込んだビニール袋をカラスだろうか、
つつき破り一面に散らばっている。
それを顔見知りの老婦人が一人黙々と片付けている。
知らぬ顔をして通り過ぎるわけにはいかない。
二人して、何とか片付けることが出来たが、やはり腹立たしい。
老婦人の側をはなれないマナも恨めし気な顔をしている。

        

マナは老婦人の飼い犬、4歳になるメス、いや女性だ。
殺処分されかねない保護犬だったのを老婦人が引き取り、
今はその家族の慈しみの中で安穏に暮らしている。
人の身勝手さに傷つき、翻弄され、挙句捨てられ路頭に迷って
殺処分された犬は全国で7687頭(2018年度)にのぼったという。
マナにしてもどんな辛い思いをしたのか、
引き取った当初は「人への警戒心が強く、
こうやって外に出るのも川辺の砂場遊びの時くらい」だったそうだ。
マナを見かけるようになってからもう1年以上。
「マナ」と呼びかけると以前より少し慣れたのか、
こちらに近づいてくるようになっているが、
それでもいまだに人が寄ってくると尻尾を垂れ、俯き加減になり、
上目づかいにこちらをうかがうなど警戒、いや恐れているような素振りを見せる。

        

人というのは、時にあきれるほど無節操で、罪深い
──そんなことを思いながら、「晴れたら外へ」と促す友、
「閉じこもってばかりいたのでは、体は衰える。さあさあ」と急き立てる
妻に励まされるように、今日もまたウオーキングに出かけてくるのである。


チャットGPTは、こんな風に書いてくれた。
どうやら、僕のブログを検索し、
ウオーキングに関する数本の作から情報を得て、まとめてくれたらしい。
だから僕は書き出しと、最後の数行を書いたのみである。
こんなことで良いのかどうか。
自分で考える力を失くしてしまうようで怖い。