5月13日 水曜日 病院に行かなければならない。
このところ土、日曜日になると天気はぐずつき、
他の平日は晴天という具合になっている。
それを違えることなく、今日はやはり快晴だった。
朝7時半に車で家を出、病院に着いたのは8時10分ほどだった。
この病院にはすっかり通い慣れた。
月末に膀胱がんの手術を予定しており、その術前検査を受けなければならない。
このがんは再発し易く、例に漏れず16年、18年に次ぎ今度が3度目となる。
知人の中には5度手術したという人もいるが、
医師によると「それより多い人も結構いる」のだそうだ。
「それじゃ、これから先も一生付き合っていかなければなりませんね」と言えば、
その先生、「3度目ぐらい珍しくありませんからね」と笑う。
くだけた口調が、どこか慰めにも聞こえてくる。
もっとも、笑って話せるのも表在性の軽度のがんである場合。
これが筋層にまで浸潤しているとなると、笑ってはいられない。一大事なのだ。
どんながんにも言えることだが、「早期発見・早期治療」
これこそが自らを助けることになる。
幸い、今回も表在性のがんで順調なら4泊5日の入院で済む。
手術時間も1時間程度だ。
局部麻酔だから意識ははっきりしている。
2度目の時は、先生と何やかやと話をしながらの手術だった。
実は、この膀胱がんの前には前立腺がんを患っている。
だから、がん治療は今回が合わせると4度目となる。
この前立腺がんも早期発見できたため、放射線による治療自体に
まったく深刻さはなかった。
「がんは早期発見できさえすれば恐くない」ことをまさに実感しているのだが、
ただ、そこに若干の油断を覚える時がある。
がんを軽く見てしまってはいまいか。そんな気がする時がままある。
加えて、この5年間で4度のがん治療とあれば、
術前検査をはじめ、必然的に病院通いが多くなる。それも、全て同じ病院だ。
それによって〝病院慣れ〟と言おうか、この病院が勝手知った所に思えてくる。
13日の術前検査も採尿・採血を済ませ、放射線科へ回って腹部、胸部のX線写真を撮る。
それを終えると今度は心電図。最後に泌尿器科で入院・手術に関する説明等を受ける。
そんな手順も、それぞれの科がどこにあるのかも頭の中に入っている。
これがまた油断のタネを潜ませているように思う。
言うまでもなく、「がん」はたやすい相手ではない。
油断大敵は、決して良い結果をもたらさない。
肝に銘じ、気を引き締めて手術の日を迎えることにしよう。
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