「よくマラソンランナーは短命と言われるが、実際、体育会系の人は、
そうではない人よりも平均寿命が約6年短いという調査結果がある」
ネットをあれこれとのぞいていたら、
週刊誌から拾ったこんな話に、ぎょっとなった。
まさに運動漬けとも言える4年間の大学生活を送った身だ。
とんでもないことを言いやがると、少々腹も立った。
「若い頃に激しい運動をしてきた人は、
心臓の摩耗と機能低下を抱えていることが多い。
その蓄積されたダメージが歳を取ってから露見することがある」
さる医師が、その理由をそう語っていた。
確かに、運動選手の心臓は普通の人より大きく、よく『スポーツ心臓』と言われる。
それが原因で突然死したスポーツ選手がいるにはいる。
ただ「平均寿命が約6年短い」と言われると、ただ事ではない。
突然死で思い出した。30年ほども前になるか、ある医師と知り合いになった。
何気ない話をしていたら、その医師がこんなことを言い始めたのだ。
「あなた、何年のお生まれですか」
「昭和17年です」
「ああ、そうですか。私よりちょうど一回り下だ。
ところで、あなたの世代、突然死のリスクが高いんですよね」
死というものを、まだ意識することもない50歳にもならぬ男をつかまえ、
医師たる者が何たることを……。
「先生、何故なんですか。それって」
少しばかりの怒りを込めて聞いてみた。
「そもそも、あなたたちは幼少期が食糧難だった世代なのです。
つまり栄養不足だったんですね。
青洟を垂れた子が多かったでしょう。あれもタンパク質の摂取不足です。
突然死が多いのは、この幼少期の栄養不足が一因らしい」
そう言われれば、確かに垂れた洟を服の袖で拭い、
袖口がテカテカ、ゴワゴワとなった子が多かった。
「あなた、ご兄弟は?」医師が続ける。
「兄3人に、姉2人の末っ子です」
「なるほど、そうだとお母さんのおっぱい、あまり飲めていませんね」
「さあ、どうでしたでしょう。よく覚えていませんね」
「おっぱい、大事なんだがなぁ」医師のつぶやきが重く響く。
嫌になって早々に退散したのだった。
あと数カ月で78歳となる。突然死のリスクが高いと言われながらも
何とか生きてきた。せめて平均寿命81.25歳までは生きてみたい。
それにはマラソンランナーみたいにもう少しペース配分を
考えた方がいいかもしれない。
思い立ったら何事も突っ走ってしまうのが悪い癖だ。
途中ではーはー、ぜーぜーとなり、ガクンとペースを落とさざるを得なくなる。
このブログにしてもそうだ。
知人にやり方を簡単に教えてもらって始めたブログ、一気呵成とばかりに書いてきた。
なのに、コメントをいただきながら返信する方法さえいまだに分からずにいるのだ。
ありがたいコメントに返信もできぬまま、誠に申し訳ない次第になっている。
お詫びしたい。もうしばらくお時間をいただきたいと思う。
ブロガーの皆さんの中には、長期にわたり書き続けておられる方が多い。
おそらく、速めたり緩めたり、マラソンランナーみたいに強弱つけておられるのだろう。
このブログを始めて55日になる。
先輩たちを見習い、心臓に過大な負担をかけぬよう、
ペースを緩めることも必要なのかもしれない。
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