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緊急事態宣言中、あれほど外出自粛を呼び掛けているのに
湘南海岸はサーファーであふれているし、付近の道路は東京など
県外ナンバーが数珠つなぎになっている。
あるいは、自分の県のパチンコ店が休業したからと、隣県にまで押しかける。
テレビがそんな光景を伝えているのを見て、驚くやら、呆れるやら。
東日本大震災の際、非常時であるにもかかわらず、整然と並ぶ人たちの姿に
世界各国が驚き「世界一規律正しい日本人」と称賛したのが、嘘のようだ。
あれは何だったのか。
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マスコミが「不偏不党に徹し、自らの主義・主張をもって権力を正す」
との崇高な理念を掲げているのは承知している。
だが最近、それが少々怪しい。
大衆迎合的に過ぎないか。そう思うことが多くなった。
家にじっとこもって2週間。目の前のテレビは一日中、
新型コロナウイルスの話を流している。
そのテレビは「単に政権を批判しておればよい」という姿勢が色濃く、
番組は政府に対する批判めいた話を柱に組み立て、しかも並ぶ評論家や専門家は
その局お気に入りの人ばかり。局の代弁者の役割を担わせている。
放送内容もネガティブなものが大半を占めているとあれば、
2週間の苛立ちがさらに煽られ、気持ちが落ち込む。
ええぃ、と電源オフにする。
そして、腹立ちまぎれにマスコミに対しこう言いたくなる。
「テレビや新聞は、『こんな時にサーフィンやパチンコに興じている人は、
警察なり自衛隊を使って取り締まれ』とでも言ってみたらよい」と。
とんでもない話であるのは分かっている。
「そんなことをしたら、一党独裁の中国と同じになってしまうではないか」
そう反論されるに決まっている。
だが仮に、「外出自粛さえ出来ない日本人、日本であってはいけない」
との大義を振りかざし、「やはり公権力で民を支配する方が秩序は保てる」
との野望を持つ政治家がいたとしたら……秩序を保てない日本人が自ら、
その野望に絶好の口実を与えかねない。
日本人はそれを望んでいるのか。
そうでは決してあるまい。
そんな国、そんな時代にならないためにも、自らを律しておいたがよい。