小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

米国債不履行回避と加速する円高=日本売りの足音?

2011年08月03日 | 社会戯評
デフォルトが、回避されたと謂われているが、私には、時限爆弾の先送りとしか思えない。財政赤字の立て直しを本当に、増税なしに、米国は、(日本にも同じことが言えるが、、、)出来るのであろうか?ティーパーティーが、主張するように、小さな政府で、社会保障を切り下げたりして、可能なのであろうか?リーマン・ショックの時に、適切な判断が下せなかった米国格付け会社が、したり顔で、又、米国債の格付け下げを、結局行うのであろうか?私が、1972年に、輸出入貿易取引に関与始めてから、為替だけでも、308円、305円、280円、250円、200円、180円、とりわけ、200円になった時に、「180円でも、輸出は、大丈夫だ」と大手家電メーカーが豪語していたのを今でも、忘れられない。それからというもの、結局、つるべ落としのように、90円まで高騰し、その後、一時的な円安後、再び、円高と謂うよりも、ドル安の中で、円の独歩高が、進行し、今や、何と、76-77円の声には、驚かざるを得ない。一筋縄では行かない中国の狡猾な為替操作に、較べて、どこまで、為替介入が、可能になるのであろうか?1円為替が動くと、数百億円の損が出る大手会社は別にしても、中小企業は、デリバティブの先物取引で、更に、損金が膨らみそうである。決して、自分は、悲観論者ではないが、さすがに、ここまで来ると、FX証拠金取引に、規制が強化されたのとは裏腹に、成長するアジア通貨が追加され、(どうみても、公正・透明性が、疑わしい怪しい国際通貨を、加えられ、又しても、NDFの意味も分からず、訳の分からない素人の若いOLや、主婦や、年金暮らしの老人達が、ワン・クリックで、大損をすること、間違い無しであるが、、、)投機マネーさながらに、金融・為替市場を更に、混乱に、陥れる。原発の事故対策ではないが、ワースト・ケースのシナリオを、どこまで、描かれているのであろうか?又、どれ程、事前に、開示されているのであろうか?「自己責任」では、もはや、済まされないのではないか?「泥舟」から、逃れられる鼠は、まだ、よいが、逃れられない年老いた鼠は、どうなるのか?小松左京をもう一度、読み返すことにしようか?日本丸は、海図無き大海原を、彷徨い航海するのであろうか?