小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

トリコロールな夕焼け=雷雨の後の贈り物

2011年08月21日 | 自然・植物・昆虫
=トリコロールな夕焼け=雷雨の後の贈り物
樹木が未だ、低く、小さかった頃は、2階の窓越しに、綺麗な夕焼けを眺めるのが、楽しみだった。月日が、経過して、もう四半世紀弱にもなると、樹木は、大いに茂り、背は伸び、四方へと、伸びていき、その風景や眺めることの出来る景観すら、一変させてしまう。日向だったところが、日陰になり、山が見えたところが、見えなくなり、眺望も、それにつれて、変化していった。冬になると、山が、まるで、火事にあったような真っ赤な色に染まり、辺り一面には、その真っ赤な残照が、いつまでも残り、太陽が隠れた後も、それは、ずっと、しばらくの間、続くのである。夏には、とりわけ、雷雨の後には、白い雲と青い空と、夕日のオレンジ色が、時により、赤や、ピンク色に、変化しながら、微妙に、空のキャンバスを背景に、その色模様を変化させて行く。時間が経過しながら、その色模様は、変幻自在に、形と色を変えて、やがて、その色は、徐々に、薄暗闇の中へと吸い取られていってしまう。まるで、それは、「トリコロールな夕焼け」と称しても、大げさではない夕焼けである。嬉しい「雷雨の後の贈り物」では、ないだろうかと、ふと、感じるときがあるが、不思議と、見ていて、実に、飽きないものである。松の梢を翳して見るその景色には、又、「風情」と「余韻」が、十分、堪能出来る。