東京では、ゲリラ豪雨の時には、ものすごい雷が鳴ることがあるが、、、、ここ、信州の山中(?)では、晴天でも、突然、一転、にわかに天がかき曇り、突然、頭上から、閃光とともに、爆撃でも、行われたかの如き轟音とともに、駆け抜けて行く。山歩きのストックを持って、散歩していた人は、慌てて、足早に、急に、走り去っていった。万葉の昔の人は、雷のことを、畏敬と畏怖の念を持って、「厳(いか)つ霊(ち)=いかずち」と呼称したが、確かに、ここでは、「納得」である! 私ですら、「何故、そんなに、天は怒っているのか?」と思ってしまう程である。その雨も、尋常な雨ではない。ポツポツと、小さな雨粒が、落ちてきたかと思いきや、雨煙とおぼしき大粒の雨が、そこかしこを、ベランダを、コンクリートを、樹木にも、容赦なく、ひとつの例外なく、叩きつける。そこまでする必要があるのかと思う程である。そんな時も、断続的に、「いかずち」は、雷鳴を轟かせながら、まるで、「空翔る竜」の如く、天空を、転がるように、駆け抜けて行く。その後には、冷たい空気と真っ青な空が,残されていた。