お彼岸の墓参りは、高速道路が混雑するので、少し、過ぎてから、その帰り途中にでも、弟の家へ寄りがてら、来年、1月初めに、初産予定の姪の様子を見に、その旦那さんが、勤める高級寿司屋に、寄ることにした。東静岡にあるその高級寿司屋は、周りに、大きなお寺が、散在し、法事の仕出し料理や、懐石料理で、結構、繁盛している様子だった。その日は、お任せのコースで、握って貰ったが、たまたま、「鮭児(けいじ)」を出してくれた。知識としては、鮭児とは、世界自然遺産の知床周辺などで漁獲される未成熟のシロザケの中から、魚体や頭のかたちなどを見て選び抜かれた超高級シロザケで、1万尾に1 - 2尾とも言われる貴重品で、脂肪の比率が通常の鮭よりも極めて高く、刺身で食べると舌の上でとろけるような絶品の味わいであるということは、知っていたが、いざ、目の前に、置かれた小さな一握りの寿司は、一口で、丸ごと、口に入れるのは、実に、もったいない気がした。普段、回転寿司のやたら、脂ぎったチリ銀の養殖トラウト・サーモンしか、食していない素人には、何とも、贅沢な味わいであった。勿論、水産会社の漁獲証明書(産地…漁獲番号など)が、写真入りで、提示されたが、、、、、。帰ってから、ネットで、その値段を調べると、1尾、7万円とか、ルイベ、3万円とかの値がつけられているのには、さすがに、驚かされた。1貫当たりでは、幾らなのだろうか?他にも、生の白魚の軍艦巻きとか、それぞれ、各産地の名称を、必ず、握りと同時に、教えられたがが、地産地消ではないが、近場の材料を、鮮度良く、供されるのは、実に、にわか美食家にとっては、たまらない一時であった。早く、自前のお店を、暖簾分けでも良いから、もって貰いたいものである。それは、こちらの我が儘勝手な要望であるが、、、、、、。年に、1-2度、墓参りのついでに、浜名湖の鰻の蒲焼きを戴くのとは、別に、親戚の顔を見つつ、一緒に、こうした食事の機会を持つのも、私には、新しい楽しみができた。