小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

湯道・百体観音・「八十番、十一面観音像・峠の地蔵菩薩像」=湯ノ丸の「紅葉」を愛でる

2011年10月17日 | 自然・植物・昆虫
文久の時代に、10年余の歳月をかけて、百体もの道祖神が、旅の安全を願って、置かれたと、日本の中央分水嶺のほぼ、真中に、建つ八十番・十一面観音像は、峠の上から、遠くにある苦しみや災いを一度に,見逃さぬように、十一面を以て、見下ろしていると謂われている。鹿沢温泉に抜けるこの道は、当時、「湯道」と謂われた由、今では、車で、難なく、紅葉の景色を眺めながら、上り詰めることが出来る。今回は、湯ノ丸から、ランプの宿で、有名な高峰温泉、高峰高原を経て、唐松の黄金色に変わる紅葉を、愛でながら、又、落葉樹の赤や、黄色、茶色、そして、巨木に絡まる見事に、真っ赤に色づいた蔦の葉を見ながら、その自然のキャンバスのグラデーションを愉しみながら、降りてきた。成程、色のバリエーションだけでなく、山並みに写る雲の影と、太陽を浴びて美しい色合いを帯びた木々のコントラストとハーモニーとが、誠に、見事である。黄金色一色や、赤一色も、それは、それで、又、素晴らしいが、やはり、様々な色が、そのグラデーションを、気温や、天気の条件次第で、同時に共存する方が、何とはなく、情緒があるように感じられるのは、日本人特有の美的情緒の特有だろうか?昔の人も、きっと、峠を登りながら、愉しんだであろう同じ景色を、愉しむことが出来ることは、全く、贅沢なことではないだろうか?沖縄に住む人には、大変、申し訳ないことですが、、、、、。