小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

シャープ・ザウルスに思う:

2013年03月13日 | 社会戯評
シャープ・ザウルスに思う:
久しぶりに、ザウルスという言葉を聞いたものである。懐かしい響きである。と同時に、その名前をどれ程の人が、覚えているのであろうかとも思い至る。未だ、電話会社が、ISDN回線を、必死に、その高速性とFAXとの共用性を訴えて、全社あげて、販売促進をしていた時代のことである。それは、キーボードを無くして、タッチ・ペンで、液晶画面を触って、公衆電話からも、メッセージを送信できるというモバイル性を訴求していた、当時としては、最先端の、今で云うところの「スマホ」やアップルのiフォンの「魁のような存在」、所謂、元祖、PDA商品であった。未だ、FAX全盛の時代であり、メールやwindows95が華々しくデビューし、あっという間に、世間を席巻する時代よりも、少し以前のことである。何が、ザウルスを、「恐竜」のように死滅させてしまったのであろうか?思えば、VHS:ベータ・ビデオや、その後の第二次ブルーレイ・HDD録画機ビデオの覇権争いと良い、「技術の囲い込みとOSのオープン・ソース化の闘い」は、今日でも、形を変えて、果てるところを知らないようである。GoogleとMSN, アンドロイド系とアップル系、皮肉にも、シャープという会社は、電卓もそうであったし、このザウルスも然り、ワープロの書院なども、これ又、そうであるが、それなりに創業者利益とファースト・ランナーで在りながら、その後の熾烈な競争の中で、自己変革できず(?)に、今日、サムスンとの提携交渉を進めざるを得ないという皮肉な結果に至っている。ソニーではないが、「クローズドな技術の囲い込み」戦略が、良いのか、それとも、「オープン・ソース化」というどちらの途が、正しいのか?そう言えば、リナックスという官民挙げてのOSもあったが、今は、どうなってしまったのであろうか?門外漢の私には、よく分からないが、いつまで、スマホやアップルの隆盛は、続くのであろうか?「永遠」という美しい言葉は、この業界には、存在しないことは、間違いなさそうであるが、、、、、、。ガラパゴスというネーミングをしなかったのは幸いだったかも知れないが、結局、その行き着く結果は同じだったのか、皮肉にも、、、、。