小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

ふきのとうを戴く:

2013年03月22日 | 自然・植物・昆虫
ふきのとうを戴く:
我が家の敷地内には、どういう訳か、ふきのとうは自生していない。もう四半世紀余りのことだから、諦めている。お隣さんから、幸運にも、取り立てのふきのとうをわけて戴いた。タラの芽とか、山うどとか、行者ニンニクの芽などの旬の山菜の季節である。一寸癖のある、苦みが感じられるようなものは、子供の頃は、敬遠していたが、歳とともに、嗜好も変わるであろうか?とりわけ、結婚してからと云うもの、金平ゴボウとかは、大好物になってしまった。もっとも、今でこそ、笑い話であるが、私は、沢庵が多いに苦手で、その味が、何とも、封建主義の香りと味そのもののような気がして、子供の時から、苦手であった。まあ、今でも、いぶりっこ沢庵程度しか、滅多に、口にはしないし、漬け物は、しいて云えば、不得手である。結婚したての頃、女房殿の実家に行ったときに、義理の母が、美味しい沢庵をてんこ盛りで、勧められて、往生したことを想い出す。味覚のうちでも、とりわけ、少々苦みのきいた野菜や、味に癖があるものは、洋の東西を問わず、身体には、どうやら、よろしいものが多いような気がする。しかも、季節の旬を味わいながら、食することを愉しめることは、贅沢なものであろう。こごみ、ゼンマイ、ワラビ、等、春の訪れと同時に、山菜も、ここ、信州では、秋のきのこと同じように、旬の食采を味わうのも愉しみの一つである。里山の恵みに感謝しつつ、食べることにしよう。