小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

湯治客という居心地よいステイタス:

2013年03月20日 | 健康 医療
湯治客という居心地よいステイタス:
何も、山奥の秘湯での湯治である必要は全くない、里山から、一寸、車で山を下りて、駅前の温泉施設で充分である。何せ、月額でも4000円であるから、一日500円とすれば、8日で、ブレイク・イーブンであるから、都会のスポーツ・クラブ会員権よりは、ずっと、価値があろう。杖をなるべく使わずに、歩行できるようにと、リハビリも兼ねて、毎日、温泉三昧である。まずは、肩まで、ゆっくりと暖まりながら、湯床の側壁面から、湧き出る熱い湯を、腰の部分に、じっくりと当てることにする。すると、腰から太腿の裏から、下肢に掛けて、神経ネットワークが、リセットされたのか、それとも、再起動中なのか、ピリピリと足の裏へと、更には、足の指先にまで、やがて、強いシグナルのように、ビリビリと伝わってくる。およそ、3分くらい、肩まで使った後に、額から、汗が、したたり落ち始めると同時に、今度は、半身浴で、2分程度、これを5分セットとして、3セット、その後で、露天風呂で、火照った体を半身浴で、下半身を温めながら、同様に、3セット、合計、30分程度、行なえば、水のシャワーを浴びても、身体から、頭のてっぺんから、汗が、老廃物とともに、体外へ、排出される。まるで、脳内の血管が、すべて、一旦、フィルターを掛けられたように、スッキリとする。毎日、こんなことを繰り返していたら、脳内血管が活性化されることは間違いないであろう。露天風呂の湯床石は、まるで、墨絵に描かれたような山並みのように、キラキラひかり、秋には、モミジの葉が、落ちてきたり、花びらが、ひらひらと風に揺られながら、水面を漂って来たりと、季節毎の情緒を愉しめる。これも又、一興であろう。風に煽られて、壁面を流れるお湯が、バシャと大きな音を立てて、不意に落ちると、ウトウトしていたうたた寝から、現実世界へと覚醒させる。何も、無理矢理に、サウナで、汗を絞り出す必要もない。1時間余りの湯治客である。高めの血圧も下がって、ゴルフの願望的なスコアに、近くなる。もっとも、今は、リハビリ最中だから、ゴルフは、当分お預けであるが、、、、、。つい、関連づけて考えてしまう。どうしたものか、血圧が下がったからだろうか、贅沢な疲労感が、どっと、帰りには出てきてしまう。お勤めに励まれている現役の方々には、申し訳ないが、湯治客という居底地の良いステイタスは、一度、味わってしまうと、堪らなく、贅沢であることがわかる。当分、止められそうにない。