この前、花見の人混みの中で感じたことです。
人混みで離れないようにしっかり相手の手を握る、はよくある状況です。で、その2人が寄り添っていれば良いのですが、問題は、体は離れてしかも手はしっかり握っている状況。
プロレスで「クローズライン(Clothesline)」という技があります。これはラリアットとも言いますが、腕を横に広げて走り寄って相手の首(または胸)に叩きつける技で、二人掛かりで技をかける場合もあります(2人が手を握って走って行って敵レスラーの首に叩きつける)。
上記のお二人も、集団の流れに乗っていれば良いんですよ。だけど速度が同調していない場合、前から来る人か後ろから追い抜こうとする人に「クローズライン」をかけることになるわけです。あまり人混みではやって欲しくない技です。
【ただいま読書中】『バルバラ異界(1)』萩尾望都 作、小学館、2003年、505円(税別)
夢の中の島バルバラ。人は平気で空を飛びますが、それが下手くそな少女、青羽。でも、そこでは何でも食べることができる少女、青羽。
21世紀ユング派公認の夢先案内人(他人の夢にダイブできる療法士)度会が北海道で潜るのは、7年間眠り続けている若い女性、青羽の夢。
空を飛ぶ、アレルギー、親殺し、食べる、ボルターガイスト、若返り、前世 ……さまざまなキーワードが繰り返し登場し、物語はゆっくりと夢のつづれ織りのように進行します。夢とうつつの境界線を確かめるように。全4巻の漫画ですが、ここまで“風呂敷”を広げてしまって、それだけのボリュームで“風呂敷を畳む”ことができるのだろうか、と私はちょっと心配になっています。